イギリス王室のウィリアム皇太子がこのほど、ロンドンのキッチンカーで植物由来の「ベジバーガー」を市民に提供する姿が目撃された。
皇太子は登録者数が270万人以上の人気YouTubeチャンネル「Sorted Food」に出演。現地時間の7月30日に公開された映像では、Sorted Foodのメンバーたちによるベジバーガーの調理シーンと、皇太子がバーガーを振る舞う場面が記録されている。
メンバーが皇太子を「シェフ」と呼び注文を通すと、皇太子は振り向き、キッチンカーから「みなさんおはようございます」と挨拶。客にバーガーを手渡しで提供した。
トラックの周りに集まっていた客たちは大きく口を開け、驚いた様子だ。衝撃を受けている人々にメンバーが「そうです、ウィリアム皇太子です」と改めて紹介すると、笑いが起きた。
目撃者の男性は「私の脳が受けた衝撃が和らぐまで3秒くらいかかった」「夢を見ているのでしょうか?睡眠不足なのかも」と振り返った。驚くあまり言葉を失う人もいた。
なぜ皇太子が出演?
ウィリアム皇太子は、地球が直面する環境問題への解決策を見つけ出し、その取り組みを称える「アースショット」賞の創設者だ。同賞は2020年に立ち上がり、環境保護への優れた貢献に対して贈られる。米誌Peopleによると、賞は2030年までの継続が予定されているという。
CNNによると、この日に皇太子らが提供したバーガーには、2022年に同賞を受賞した団体が生産した材料が使われているという。
特別なベジバーガーは、賞の名称にちなんで「アースショットバーガー」と名付けられた。
メンバーの一人ジェイミー・スパフォードさんは声明で、「アースショット賞とのコラボは、私たちのプラットフォームを使って、この世界に良い影響を与えるために素晴らしい活動をしている人々に光を当てる手助けができるという意味で、夢のようなことです」と語った。
皇太子との出会いについて、スパフォードさんは「彼が地球を助けることにどれほど情熱を注いでいるかを知り、さらにアースショット賞に関する説明を聞いて信じられないほど感動しました。また、私たちのコミュニティと取り組む将来のプロジェクトについて、多くのアイデアを与えてくれました」と喜びをつづった。