【台風6号】今後の進路は?沖縄に8月1日夜ごろ最接近

大型の台風6号(カーヌン)は、日本の南の海上を北北西に進んでいるとみられます。長引く暴風雨に厳重な警戒が必要です。
ウェザーニュース

7月31日(月)7時には、大型の台風6号(カーヌン)は、日本の南の海上を北北西に進んでいるとみられます。中心付近の最大風速が40m/sに達し、強い勢力となりました。昨日までの予想よりも進行が遅くなり、沖縄本島には明日8月1日(火)夜〜2日(水)朝頃に最も近づく見込みです。長引く暴風雨に厳重な警戒が必要です。

▼台風6号 7月31日(月)7時推定
 中心位置   日本の南
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     北北西 15 km/h
 中心気圧   960 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 55 m/s

進行遅れ、沖縄本島は影響長引くおそれ

8月2日(水)0時の雨予想
ウェザーニュース
8月2日(水)0時の雨予想

台風は今日からはやや西寄りに進路を変えながら発達しながら北上する見込みです。昨日までの予想よりも、北上のスピードが遅くなり、沖縄本島に最も近づくのは、明日8月1日(火)夜〜2日(水)朝頃になる見通しです。

沖縄本島や奄美地方では今日の午後になるとだんだんと活発な雨雲がかかるようになり、風も徐々に強まる見込みです。強い勢力で暴風域を伴ったまま沖縄本島に近づく予想ですので、沖縄本島では明日からは暴風雨となり、1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨や、瞬間的に50m/sを超える暴風が予想されます。風雨のピーク時は外出は控えるようにしてください。

高波や高潮のおそれもありますので、様々な台風対策は、今日のうちに済ませる必要があります。

沖縄通過後の進路はやや不明確に

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
ウェザーニュース
参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、沖縄本島付近に向かうところまでは概ね揃っているものの、その後の進路は大陸へ向かうものから朝鮮半島方面へ向かうもの、日本列島に向かうものなど、かなりバラつきが大きくなっていることがわかります。とりうる進路の幅が大きく、進路予想の確実性が低いことを示しています。

進路次第では沖縄以外にも影響を及ぼすことも考えられますが、予測の誤差が大きい状況です。日が経つにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の最新情報にご注意ください。

台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
 奄美地方      69 %
 沖縄本島地方    97 %
  本島北部・中南部 97 %
  慶良間・粟国諸島 96 %
  久米島      95 %
 大東島地方     56 %
 宮古島地方     64 %
 八重山地方     34 %
  石垣島地方    34 %
  与那国島地方   14 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。

【関連記事】