就活生の4分の1がChatGPTを使用。本当に役に立つの?デメリットはあった?【dodaキャンパス調査】

就活生の多くがChatGPTを使用。「dodaキャンパス」がその実態を調査した
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ベネッセi-キャリア(東京)が運営するdoda発の新卒オファーサービス「dodaキャンパス」が大学3、4年生452人を対象に就職活動における「ChatGPT(生成AIサービス)」の活用実態を調査した

 今回の調査では、「就活でChatGPTを利用したことがあるか」や、「就活でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したメリット」「ChatGPTなどの生成AIサービスが書類選考や面接対策に役立ったか」などについて質問した。

就活生4人に1人がChatGPTの使用経験あり

就活でChatGPTなどの生成AIサービスを使用したことがあるか
就活でChatGPTなどの生成AIサービスを使用したことがあるか
新卒オファーサービス「dodaキャンパス」

「就活でChatGPTを利用したことがあるか」という質問に対して、26.5%の人が「はい」と答えた。4人に1人以上の就活生がChatGPTを使ったことがあるという結果になった。

多くが志望動機や自己PRの作成に使用

就活のどのような場面でChatGPTを活用したか
就活のどのような場面でChatGPTを活用したか
新卒オファーサービス「dodaキャンパス」

ChatGPTを使用したことがある人はどのような場面で活用したのだろうか。

多くの人が「企業志望動機の作成」(63.6%)と「自己PRの作成」(62.8%)に使用したことが分かった。どちらとも、「企業分析やES作成の作業時間の短縮のため」という理由が最も多く挙げられた。また、「話題になっているから」という理由もあり、ChatGPTへの関心の高さがうかがえる。

「時間短縮」が最大のメリット。エントリー数の多さも背景に?

就活でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したメリット
就活でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したメリット
新卒オファーサービス「dodaキャンパス」

就活でChatGPTを利用したメリットは何かという質問に対しては、「自分では思いつかない気づきが得られた」が77.5%で1位となったが、「時間短縮できた」や「就職活動の効率が上がった」「より多くの企業にエントリーできた」と答えた人も多く、就職活動をする上で効率を上げるために利用した人が多いようだ。

背景には近年の就活生のエントリー数の多さが挙げられる。

マイナビが2022年に行った調査によると、2023年卒の大学生の平均プレエントリー数は20.7社。多くの企業へのエントリーシートの作成や面接準備には時間と労力がかかる。これを効率よくこなすためにChatGPTを使う就活生が多いようだ。

デメリットは「なし」が多数

就活でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したデメリット
就活でChatGPTなどの生成AIサービスを利用したデメリット
新卒オファーサービス「dodaキャンパス」

ChatGPTの様々なメリットが挙げられ、デメリットはないと答えた人が圧倒的多数を占めた。「期待した気づきが得られなかった」や「使いこなせなかった」と答えた人もいたが、少数にとどまった。

結局のところ就活生にとってChatGPTは役立つのか?

ChatGPTなどの生成AIサービスが書類選考や面接対策に役立ったか
ChatGPTなどの生成AIサービスが書類選考や面接対策に役立ったか
新卒オファーサービス「dodaキャンパス」

 「ChatGPTが書類選考や面接対策に役立ったか」という質問に対して、「役立った」「多少役立った」という人が合わせて94.1%に上った。ChatGPTを使用したほとんどの就活生にとって、何らかの役に立ったようだ。

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