あわせて読みたい>>超ミニ姿を批判された人気ハリウッド俳優。「年相応でない」に対する反論が最高すぎた
日本が世界で最も強いパスポートの座を明け渡したーー。
イギリスのコンサルタント会社が、国際航空運送協会(IATA)のデータを基にビザなしで渡航できる国や地域のランキングをまとめた。
日本は5年続けて1位を死守していた。しかし、2023年夏の調査で、ビザなしで訪問できるのが189カ国・地域となり、“世界で最も強いパスポート”から3位に陥落した。
3位タイには、オーストリア、フィンランド、フランス、ルクセンブルク、韓国、スウェーデンが名を連ねている。
日本はどの国に抜かれた?
2位には190カ国・地域のドイツ、イタリア、スペインが躍り出た。
単独トップに立ったのは、192カ国・地域にビザなしで行けるシンガポールだった。
イギリスやアメリカの順位は?
10年前はランキング上位の常連だったイギリスやアメリカはどうだったのだろうか。
フォーブスによると、イギリスが順位を上げ、188カ国・地域でオランダ、アイルランド、デンマークと並んで4位に入った。2017年以降では最上位の結果という。
一方、アメリカは順位を伸ばせず、184カ国・地域でリトアニアと同じ8位だった。世界的な地政学の変化が影響しているとみられるという。
調査をしたコンサル会社によると、旅行の自由度は高まる傾向にある。ビザなしで渡航できる行き先は平均で2006年の58カ所から2023年の109カ所へとほぼ倍増している。
ただ、世界的に見た場合の移動の格差は広がっている。1位のシンガポールは、自由に渡航できる行き先が最下位のアフガニスタン(27カ国)より165カ国も多くなっている。
国際投資やビジネスチャンスにも影響
パスポートの強さは、単に移動の自由を担保するためだけのものではないとコンサル会社は指摘する。
国際投資やビジネスチャンスという点で、経済的自由を与えることにもなる。富を生み出して守っていくにはグローバルなつながりとアクセスが不可欠だ。地政学的な変動が大きく、地域の不安定さが増すなかではその価値がさらに高まっていくと述べている。