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鳥たちは、私たちが思っているよりずっと賢く、時には人間を利用して生きているようだ。
鳥よけスパイクとは、鳥の飛来や侵入を防ぐため、建物やベランダ、時には木に設置する先の尖った金属だ。
今回の研究に携わった、ナチュラリス生物多様性センターのアウケ・フロリアン・ヒームストラ氏は「巣の研究者である私にとっても、これまでで最もクレイジーな鳥の巣」とツイートしている。
鳥が、先の尖った人工物を使って巣を作ること自体は、よく知られている。
しかし研究者によると、鳥よけスパイクでほぼ完全に構成されているカラスとカササギの巣について十分に立証されたのは、今回が初めてだ。
巣はオランダの他、ベルギーでも見つかった。
ロッテルダム自然史博物館のケース・ムーリカー館長は、実際に鳥たちが鳥よけスパイクを引き剥がす様子を目撃した、とガーディアンに証言している。
鳥は人間を出し抜いている
ヒームストラ氏は、鳥よけスパイクを使う戦術を「見事な仕返し」とニューヨークタイムズで称賛している。
「鳥たちは私たちを出し抜いています」「人間が鳥を追い払うために使った金属製のスパイクを集めて巣を作り、さらに鳥の数を増やしているのです」
また、鳥たちは自らを傷つけないことだけではなく、敵を防ぐ効果も考慮に入れて巣を作っているようだ。
カササギは元々、天敵を防ぐためにトゲのある素材を使って巣を作ることで知られているが、今回の調査で見つかった巣は金属製の鳥よけスパイクが外向きに配置されていたことから、敵を防止する役割を果たしていると考えられている。
挑戦的とも取れる鳥たちの行動だが、専門家や愛好家たちは魅了されているようだ。カラスの研究者で鳥類生態学者のケイリ・スウィフト氏はTikTokで「まさに鳥の反乱」と絶賛している。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。