2016年の熊本地震で甚大な被害を受けた南阿蘇鉄道(熊本県)が7月15日、7年ぶりに全線で運転を再開した。
前日の14日、同鉄道が復旧を終えた橋の現在の写真を添え、「全線開通まであと1日。熊本地震から2645日。長かった。 いよいよ明日は…」とTwitterでつづると、祝福のコメントが相次いだ。
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同鉄道によると、写真は第一白川橋梁の手前で撮影したもの。戸下トンネルに向かって、線路が真っ直ぐ伸びているのが分かる。橋梁は地震で変形したため、一から架け直す工事をしていた。
いよいよ当日となった15日午前0時には、「今日は全線開通日。待ち続ける日はもう終わり。 応援して下さるみなさまと、これからもともに」と感慨深いメッセージを記している。
第一白川橋梁の4枚の写真をシェアし、被災当時、架け替え工事中、架け替え完了後、車両の走るシーンが写されていた。
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「涙出る」祝福の声続々
同県南阿蘇村と高森町をつなぐ同鉄道は、2016年4月の熊本地震で被災した。線路の流失やトンネルの内壁崩壊、鉄橋の損傷といった被害を受け、一時全線で運休となった。
地震発生から3か月後の7月には部分的に運転を再開したものの、全区間のうち約6割は不通のままで、復旧工事が続いていた。
完全復活までのカウントダウンをする同鉄道のツイートには、「おめでとうございます!」「本当に長かったですね」「涙出る」など、全線開通を待ち望んでいた人たちから祝福や喜びの声が次々に寄せられている。
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同鉄道はハフポスト日本版の取材にメールで回答し、「(2016年4月16日の)熊本地震の本震から2646日。多くの方々のご支援のおかげで、この日を迎えることができました。本当に、心から感謝申し上げます」と述べ、「ぜひお休みの際はご利用くださいませ」と呼び掛けた。
【画像集】被災後の南阿蘇鉄道
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