調査結果では20代の7割がある制度を導入している企業への志望度が上がっていることが分かった。一体、それはなんなのか。調査結果とともに紹介する。
企業への“志望度”上がる。その制度とは?
意識調査の結果では、20代の社会人の7割が「フレックスタイム制」を導入する企業への志望度が上がっていたことが分かった。
フレックスタイム制を導入する企業への志望度について質問したところ、「志望度が上がる」が35.4%、「どちらかと言えば志望度が上がる」が34.6%という結果に。
20代の7割が「志望度が上がる」と答えた背景として「必要に応じて勤務時間を調整できると、余裕のある生活ができると思う」「柔軟に働けると、生産性が上がると思う」などの意見が挙げられた。
そもそも、フレックスタイム制とは、一定の期間についてあらかじめ設定された総労働時間の範囲内で、労働者が⽇々の始業・終業時刻、労働時間を自ら柔軟に決められることができる制度を指す。
厚生労働省によると、この制度の導入は労働時間を効率的に配分し、労働生産性を向上させる狙いがある。また、仕事と生活の調和を図りやすくなるなどのメリットが挙げられている。その一方で、勤務時間の管理をする難しさや、人によって出勤時間が異なるため、社内でのコミュニケーションがしにくいという声も一部ある。
学情によると、このアンケートを実施した背景として「リモートワーク」が普及したことで仕事と生活の境界線が曖昧になり、企業・働き手双方で「働き方」や「休み方」を見直す動きが見られたからという。
また、調査によると、フレックスタイム制を導入する企業について「魅力を感じる」と回答した20代は55.8%。「どちらかと言えば魅力を感じる」の28.8%を合わせると、8割を超える20代が、該当する企業に魅力を感じていることも分かった。
その主な理由として、「子育て中の人も仕事をしやすく、多様な人材が活躍できると思う」「仕事の進捗やその日の予定に合わせて勤務時間を調整できると、時間を有意義に使うことができる」といった声が寄せられていた。
転職でも働き方の「柔軟性」を優先
次に、フレックスタイム制を導入する企業への志望度について聞いたところ、「志望度が上がる」35.4%「どちらかと言えば志望度が上がる」34.6%という結果に。
20代の7割が志望度が上がると答えた背景として「必要に応じて勤務時間を調整できると、余裕のある生活ができると思う」「柔軟に働けると、生産性が上がると思う」という意見が寄せられた。
転職時、働き方の「柔軟性」優先度
また、転職の際にフレックスタイム制など働き方の柔軟性はどの程度重視するかという質問をしたところ、「最優先ではないが重視する」が55.0%、「最優先で重視する」が15.0%、「どちらとも言えない」が22.3%だった。
「実際に制度を利用するかは分からないが、働き方の選択肢が多いのは嬉しい」「結婚や出産、育児などライフステージに変化があっても、働き続けられそう」といった意見もあった。