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7月7日(金)午後9時から、金曜ロードショー(日本テレビ系)で放送されるスタジオジブリの不朽の名作『風の谷のナウシカ』。1984年の公開から40年近く経った今も、多くの人を魅了し続ける人気作です。
優しさと強さを併せ持った主人公ナウシカをはじめとして、個性豊かなキャラクターも作品の魅力の一つとなっています。
なかでも、ナウシカに心を開き、常に彼女のそばを離れないキツネリスの子ども「テト」も根強い人気を誇っています。ふさふさの長いしっぽや緑色の大きな目が特徴的で、ナウシカの飛行帽からちょこんと顔を出す様子もとても愛らしいですよね。
このキツネリス、実はジブリの他の作品にも出演していたのを知っていますか?
パズーやシータと対面
金曜ロードショーの公式ツイッターによると、『風の谷のナウシカ』の2年後に公開された映画『天空の城ラピュタ』(1986年)にも、キツネリスが登場しています。
そのシーンがこちら。
ロボット兵の肩にちょこんと乗っており、ぎょろっとした目も体の模様も、ナウシカに出てくるキツネリスの風貌とそっくりです。
ある作品のキャラクターが、他のジブリ作品に出演するという粋な仕掛けは他にもあります。『耳をすませば』に登場する猫の男爵の人形バロン。同作では、恋人の白猫ルイーゼと一緒に並ぶシーンがあります。
このルイーゼは、猫の世界を舞台にしたファンタジー映画『猫の恩返し』にも出てきます。主人公のハルが訪れた「猫の事務所」で、壁に飾られた肖像画に描かれているのがルイーゼです。
ナウシカとテトの出会いは?
テトは、ナウシカの恩師ユパ・ミラルダによって翅蟲(はむし)から救われます。ユパは、テトをポケットに入れて谷に連れて帰りました。そこで、テトはナウシカと出会います。
最初はナウシカに対し、毛を逆立て牙をむいて威嚇していたテト。なだめようと手を伸ばしたナウシカに噛みついてしまいます。
「ほらね...怖くない」「怯えていただけなんだよね」
ナウシカの優しい言葉に、次第に警戒心を解いていくテトが、申し訳なさそうにナウシカの傷口をなめるシーンも印象的です。
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『風の谷のナウシカ』を皮切りに、金曜ロードショーは3週連続でスタジオジブリ作品を放送します。放送予定は次の通り。
7月7日午後9時〜『風の谷のナウシカ』
7月14日午後9時〜『コクリコ坂から』
7月21日午後9時〜『もののけ姫』
▼参考文献:「ジブリ・ロマンアルバム 風の谷のナウシカ」(徳間書店、2008年、22刷)