今話題の生成AI「ChatGPT」。その活用をめぐっては、大学では論文などの作成などで意見が分かれ、社会人でも仕事に効率化をもたらすなど利点がある一方、仕事を奪う機会に晒される可能性を感じる人もいるなど見方は様々だ。
タイムパフォーマンス(※時間に対しどれくらい効果があるかを示す言葉)を重視する若者たちはどのように捉えているのだろうか。
20代専門転職サイト「Re就活」などを運営する就職情報サービス会社・学情は、20代の社会人492人を対象に「ChatGPTをどのように捉えているか」についてアンケート調査を実施。その結果を6月26日に公表した。
ChatGPTの認知率は94.1%
まず、ChatGPTを知っているか尋ねたところ、「名称は知っている」と回答した人が17.9%。「名称も内容も知っている」と回答した人は76.2%で、ChatGPTの認知率は94.1%に上った。
また、日常生活で使用したことがあるかという質問に対し、「使用したことがある」と回答した人は50.2%と約半数が使用の経験があることがわかった。使用した理由については、「話題になっているので一度使ってみた」「どのような使い方ができるか試してみたかった」などの声が寄せられた。
転職活動では6人に1人が使用というデータも
さらに、転職活動で使用したことがあるか尋ねたところ、「使用したことがある」と回答した人は16.7%で、6人に1人が転職活動でChatGPTを使用した経験があることが調査から分かった。
使用した目的や理由については、「志望動機のたたき台を作ってもらった」「企業研究に活用した」「仕事をしながらの転職活動は時間が限られているので、効率化できる部分は効率化したい」などといったコメントがあった。
一方、「使用したことがない」と回答した人は83.3%で、現時点では転職活動における使用は限定的であるようだ。
主な理由としては、「最新の情報が反映されていないので、企業の最近の動向を知るのには不向きだと思う」「転職活動のように自分の人生に関わることに使用するのは、まだ不安がある」「自分の言葉で伝えないと、熱意や意欲は伝わらないと思う」「ChatGPTで作成してもらった文章だとどうしても当たり障りのない内容になってしまうので、自分で考えたほうが良いと思う」といった声が寄せられた。