入管行政の問題に挑む家族を描いたNHKの土曜ドラマ「やさしい猫」が、 6月24日(土)よる10時から放送されます。
優香さん演じるシングルマザーの保育士ミユキの娘・マヤ役に抜擢されたのは、伊東蒼さん。17歳で「日本映画批評家大賞」の新人女優賞を受賞するなど、期待の若手俳優の1人です。
伊東さんの経歴は?「やさしい猫」のあらすじと共に紹介します。
「やさしい猫」どんなドラマ?
「やさしい猫」は、入管行政をめぐる問題をテーマにしたドラマで、直木賞作家の中島京子さんの小説が原作となっています。
優香さん演じるシングルマザーのミユキは、2011年の東日本大震災のボランティア活動中にスリランカ人のクマラと出会います。その一年後に再会を果たした二人は次第に惹かれ合い、ミユキの一人娘マヤと3人で家族のように一緒に暮らしていました。
しかしミユキとクマラが婚姻届を役所に出して夫婦となった直後、クマラはオーバーステイを理由に入管施設に収容され、強制送還を命じられてしまいます。
共に時間を過ごす中でクマラはマヤにとっても家族のような存在になっていたため、入管の理不尽な対応にマヤも打ちひしがれます。
「やさしい猫」は、マヤ、ミユキ、クマラが、国を相手に裁判を起こし、家族3人で一緒に暮らすというささやかな幸せのために奮闘する物語です。
優香さんのほか、余貴美子さんや滝藤賢一さん、吉岡秀隆さんら豪華キャスト陣が起用されている点も、ドラマの注目ポイントです。
伊東さんは「やさしい猫」の出演にあたって、「家族や友達との関係に悩みながらも、マヤとして出来ることをやりたいと決心する姿に注目して、たくさんの方に見ていただきたいです!放送をぜひ、楽しみにしていてください!」とのコメントを寄せています。
注目の新星、伊東蒼さんはどんな人?
伊東蒼さんは、2005年生まれの大阪出身の俳優です。
子役の頃から多くの著名なドラマに出演してきた伊東さん。2012年にはNHKの大河ドラマ「平清盛」の盛子役、2021年は連続テレビ小説「おかえりモネ」の石井あかり役、2023年は大河ドラマ「どうする家康」で 阿月(あづき)役を演じました。
ドラマだけでなく、映画でも活躍し、「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年)、「空白」(2021年)にも出演しています。
2022年に公開された片山慎三監督の映画「さがす」では、失踪した父を探す中学生の楓役を熱演。演技力が評価され、第32回日本映画批評家大賞で新人女優賞を受賞しました。
17歳という若さで既に多くのドラマで経験を積み、演技力の高さが評価されている伊東さん。「やさしい猫」ではどんな演技を見せてくれるのでしょうか?