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2023年夏も猛暑が予想されています。涼を求め、大人も子どもも海や川へ出かける機会が増える季節です。
毎年この時期になると、「川で遊んでいた子どもが溺れた」「溺れた子どもを助けようとして親が溺れた」など水難事故のニュースを目にするようになります。
その前に、まず大前提は、川など水辺で遊ぶときにはライフジャケットを正しく着用することです。
水のレジャーの緊急対処法
Q. 衣服を着たままで水に落ちた…どうする?
1. 衣服や靴を脱いで体を軽くする
2. 水面上に仰向けで浮いた姿勢を保つ
3. 体力が失われないうちに岸まで泳ぐ
正解は…2
一番大切なのは「浮き身」だそうです。そう、何はともあれ水に浮くことが大事なのです。期せずして水に落ちてしまうと、焦ってバタバタ動いたり、体に力が入ったりしますが、それは逆効果。できるだけリラックスするよう心がけ、水面上に仰向けで浮いた姿勢を保つのがポイントです。
無理に衣服や靴を脱ごうとすることは、体力を消耗してしまうため、NG行為です。
Q. 川で流されてしまった…どうする?
1. 足を下流に向け、背泳ぎの姿勢をとる
2. 頭を下流に向け、背泳ぎの姿勢をとる
3. 平泳ぎの体勢をとって、流れに身をまかせる
正解は…1
まず、大前提となるのが、川遊びをする時には必ずライフジャケットを着用することです。正しい着用方法を確認し、水中で脱げるなんてことがないようにしましょう。
その上で、川に流されてしまったら、足を下流に向け、足先を水面まで持ち上げた背泳ぎの体勢をとりましょう。川底に足がつくような浅さでも、です。そのくらいの水深でも、石や岩に足をとられて転倒すると、水の流れに邪魔されて脱出ができなくなることがあるからです。
Q. 溺れている人を見つけた…どうする?
1. 長い棒、タオルの端などを差し出してつかませる
2. 勇気を出して、すぐに飛び込んで助ける
3. 大きな声で周囲に知らせる
正解は…1と3
「助けたい!」という思いから、水に入って助けに行くと、溺れている人に抱きつかれて共倒れになるという最悪のケースを引き起こしかねません。救助のポイントは「抱きつかれない距離で助ける」です。
溺れている人に長い棒や衣服、タオルなどつかまりやすいものを差し出しましょう。新たな事故を防ぐため、救助者は周りにいる人に自分の体をしっかりつかんでもらい、重心を低くして足場を確保しましょう。
上のやり方で溺れている人を引き寄せられない場合は、ペットボトルやバッグなど浮き具の代わりになるものを投げ入れて救助を待ちましょう。
Q. 溺れた人を救出した…どうする?
1. うつ伏せで寝かせる
2. 声をかけ、反応を確認する
3. 保温する(必要に応じて加温する)
正解は…2と3
まずは話しかけ、反応を確認します。それから仰向けか横向きか、本人が楽な体勢で寝かせましょう。低体温症になるのを防ぐため、できるだけ風が当たらないようにして、毛布やバスタオル、衣服などで全身を包みます。落ち着いて見えても、容態の急変に備え、顔色を確認しましょう。
呼吸がない、呼びかけに反応がない場合は、すぐに119番通報をしましょう。
お出かけ前にこれらの対処法を頭に入れ、夏のレジャーを思いっきり楽しんでください。