ニューズウィーク誌は「世界で最も愛されている職場トップ100」ランキングを発表した。
この調査は、ベンチマーク調査会社「ベスト・プラクティス・インスティテュート(BPI)」と共同で実施。企業従業員からの提供データや企業側への聞き取りなどを元にランキングを作成した。
ランキング入りした企業は、▽従業員が自分たちの声を聞いてもらえると感じる開かれたポリシー ▽ワークライフバランスをサポートする柔軟な対応 ▽専門的な成長の機会の提供 といった要素があると説明している。
ニューズウィーク誌はこれまで、アメリカで最も愛されている職場トップ100ランキングを発表しており、世界版は今年が初めて。
ランキングや発表のうち、トップ10の企業と選出理由を紹介する。
「世界で最も愛されている職場ランキング」 トップ10
1位 HLB International (イギリス):柔軟な働き方を求め、ワークライフバランスを重視している。ジェンダー平等達成のため、多様性について話し合う「理解の日」を設けるなどの取り組みも行われている。
2位 Certinia (アメリカ):社内の繋がりを大切にしている。ワークライフバランスや社内の仲間意識を育成するため、ボランティアの機会やゲストスピーカー制度なども取り入れている。
3位 Experian (アイルランド):多様性や会社への帰属意識の醸成に取り組んでおり、リーダー向けの多様性に関するトレーニングプログラムなどを実施している。
4位 Warren Investments (ブラジル):社内の平等を重要視している。管理職が、インターンシップ生のためにコーヒーを淹れることもある。
5位 On (スイス):目標達成のための効率を重視した働き方を推奨している。また、世界中から従業員を集め、多様性のある会社作りをしている。
6位 Pestana Hotel Group(ポルトガル):ヨーロッパ、アフリカ、南米、米国に展開している。例えば希望する従業員は他の国で半年勤務できるなど、グローバルな機会を提供している。
7位 Celigo (アメリカ):自立性と多様性を重視した職場作りをしている。従業員の意見に耳を傾け、定期的なフィードバックの機会も設けている。
8位 Turo (アメリカ):社員の学びや成長のために年間2000ドルが支給されるなど、キャリアアップの機会が多く与えられている。
9位 AKQA (アメリカ):社員の協調と自己成長を優先する企業カルチャーがある。同社の枠組の下、社員が自ら仕事を生み出すことが推奨されている。
10位 PartnerHero (アメリカ):飢えに苦しむ人々に食事や衣服を提供したり、災害対応をしたりすることで、個人の生活や地域社会を向上させる取り組みを行なっている。また、国境を越えたミッションの実践を掲げている。
ランキングから、ワークライフバランスを重視した働き方や、キャリアアップの機会の充実などを重視する職場が高く評価されていることが伺える。
11位以下のランキングはこちらから。