2022年にカタールで開かれたFIFAワールドカップで、ドイツやスペインに勝利するなど活躍を見せてくれたサッカー日本代表。
森保ジャパン新体制になって初めて臨んだ3月のキリンチャレンジカップ2023では、ウルグアイ、コロンビアを相手に一分一敗と悔しい結果となった。
それから約3カ月ーー。
“サムライブルー”は6月15日、キリンチャレンジカップで中米のエルサルバドルと対戦する。チケットはすでに完売。
W杯後まだ勝利を掴めていない日本代表が、今回どんな闘いを見せてくれるのか注目だ。
・試合日程と放送時間は?
注目の一戦は、フジテレビ系列(地上波)とTVer(オンライン配信)で生中継される。
6月15日(木) キリンチャレンジカップ 日本 × エルサルバドル
会場:豊田スタジアム(愛知)
キックオフ:19時10分(予定)
放送時間▼
6月15日(木)18時50分〜 フジテレビ系列地上波
6月15日(木)18時50分〜 TVerライブ配信
・エルサルバドルってどんなチーム?
エルサルバドル共和国は、中米に位置し、九州の約半分の国土におよそ650万人が暮らす、中米で一番人口密度の高い国と言われている。
代表チームのFIFAランキングは4月6日更新は75位(日本は20位)。国民のサッカー熱は高く、FIFAワールドカップには過去2度、1970年と1982年に出場しているが、いずれもグループステージで敗退している。
なお、1970年W杯に向けてその前年に行われた北中米カリブ予選では、国境線や移民などを巡り関係が極度に悪化していた隣国ホンジュラスとの試合がヒートアップ。メキシコで行われたプレーオフの直後に両国間の戦争が始まってしまい、「サッカー戦争」と呼ばれている。この戦争は数日で終わった。
またエルサルバドルはその後、内戦も経験したが、現在は平和を取り戻しており、高品質なコーヒー豆などが日本で注目を集めるようになっている。
日本とは2019年のキリンチャレンジカップで一度の対戦しており、2対0で日本が勝利している。
チームを率いるのは、エルサルバドル生まれアメリカ育ちでアメリカ代表としてワールドカップ出場経験もあるウーゴ・ペレス監督。選手たちの技術は高く、パスやカウンターアタックを活かしてゴールを狙う。
エルサルバドル代表のメルビン・カルタヘナ選手は来日後のインタビューで、「エルサルバドルのサッカーは、テクニカルでボールを扱うのがうまい選手がそろっていて、フィジカル面も強いので、日本の皆さんに素晴らしいゲームをお見せできると思います」と語っている。
どんなプレーが飛び出すのか、今から楽しみだ。
・日本代表には3選手が初招集
今回日本代表に招集されたメンバーには、三苫薫や久保建英など順当な顔ぶれに加え、日本のJリーグでプレーしている、森下龍矢(DF・名古屋グランパス)や川村拓夢(MF/FW・サンフレッチェ広島)、川﨑颯太(MF/FW・京都サンガF.C.)の3選手が初選出された。
6月13日には新たな背番号が発表され、10番はフライブルグのMF堂安律選手が背負うことになった。
日本代表招集メンバーは以下の通り:
GK
23 シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)
1 中村 航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)
12 大迫 敬介(サンフレッチェ広島)
DF
3 谷口 彰悟(アルラヤンSC/カタール)
4 板倉 滉(ボルシアMG/ドイツ)
24 森下 龍矢(名古屋グランパス)
21 伊藤 洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)
22 瀬古 歩夢(グラスホッパーCZ/スイス)
2 菅原 由勢(AZアルクマール/オランダ)
MF/FW
6 遠藤 航(VfBシュツットガルト/ドイツ)
14 伊東 純也(スタッド・ランス/フランス)
18 浅野 拓磨(VfLボーフム/ドイツ)
11 古橋 亨梧(セルティック/スコットランド)
5 守田 英正(スポルティングCP/ポルトガル)
17 川辺 駿(グラスホッパーCZ/スイス)
8 鎌田 大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
16 相馬 勇紀(カーザ・ピアAC/ポルトガル)
7 三笘 薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)
25 前田 大然(セルティック/スコットランド)
19 旗手 怜央(セルティック/スコットランド)
10 堂安 律(SCフライブルグ/ドイツ)
9 上田 綺世(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)
15 川村 拓夢(サンフレッチェ広島)
13 中村 敬斗(LASK/オーストリア)
20 久保 建英(レアル・ソシエダ/スペイン)
26 川﨑 颯太(京都サンガF.C.)
監督:森保 一
エルサルバドル戦の翌週6月20日には、大阪のパナソニックスタジアム吹田でキリンチャレンジカップ2023のペルー戦が行われる予定だ。