大東建託は6月までに、首都圏で住み心地のいい駅のランキングを発表した。
同社は2019〜2023年にかけ、東京・神奈川・千葉・埼玉の各都県に住む人を対象にインターネット上で駅ごとの住み心地を調査。20歳以上の男女、約25万人が回答した。
4都県でトップになったのは、神奈川県横浜市西区にある、みなとみらい駅(横浜高速鉄道みなとみらい線)だった。
大東建託賃貸未来研究所のフェロー、宗健さん(麗澤大学教授)は「横浜までみなとみらい線で2駅、周辺に大規模商業施設やホテル、遊園地などの観光スポットがある」と紹介。「タワーマンションが立ち並ぶウォーターフロントの街で、エリアごとに行政と民間が連携し今なお開発が進む」としている。
居住者からは「電柱がない、坂道がない、歩道が広い。商業施設が充実していてなんでも購入できる。車を持たなくても生活できる」「インフラ、商業施設が充実しており、利便性が高いところに満足」「首都圏へのアクセスがしやすい」といったコメントが寄せられた。
2位は東京都世田谷区の松原駅(東急電鉄世田谷線)だった。
「新宿へは約20分、渋谷へは約25分で行くことができるなど、交通の利便性も高いエリア」(宗さん)。
居住者からは「落ち着いているのに買い物など困る事が全然なく充実している」などと評価されている。
3位は東京都中央区の築地駅(東京メトロ日比谷線・有楽町線)や新富町駅(都営大江戸線)のエリア。
宗さんによると「銀座や日本橋も徒歩圏内の交通利便性の良い街」という。「自宅付近にもおしゃれなカフェやレストランが多くあるので楽しい」(居住者)。
千葉県内の1位は、千葉市の海浜幕張駅(JR京葉線)。首都圏では19位だった。
宗さんは「埋立造成により、計画的に開発されたエリア」だといい、「道が広く坂道も少ない綺麗な街並み」とコメント。
居住者からは「電柱がなく道路下の共同溝に入っている」「街並みが綺麗で清潔感がある」といった点が評価された。
埼玉県内の首位はさいたま市の浦和駅(JR京浜東北線・東北本線・高崎線・湘南新宿ライン)で、首都圏では46位だった。
「JR線が4路線乗り入れているため交通利便性が高く、駅前には複数の大型商業施設があり、飲食店も多い駅」(宗さん)。
「文教地域でもあるため、子育てをするには整った環境」との居住者からのコメントもあった。