気象庁は6月8日、関東甲信地方でも梅雨入りしたとみられると発表した。
じめじめとした気候が続く梅雨。日々の生活での困りごとは。少しでも快適に過ごすための対策は。
「困ること」で最も多かったのは?
積水ハウス(大阪市)は4月7〜10日、全国に住む20〜60歳代の男女500人に、「梅雨の暮らしに関する調査(2023年)」を実施した。
その結果によると、「梅雨の時期に困ること」で最も多かったのは、「洗濯物のにおいや乾きにくさ」(55.5%)だった。
「室温や温度の調整や管理」(44.9%)、「濡れた傘や靴、持ち物の保管」(43.1%)などと続いた。
「洗濯物のにおいや乾きにくさ」について、工夫や対策をしている人は60.5%に上り、具体的には主に次のような内容だった。
- 部屋干し用の洗剤類を使う(40.2%)
- 扇風機・サーキュレーターを使う(35.5%)
- 除湿機、乾燥除湿機を使う(31.9%)
- エアコンを使う(26.2%)
- 浴室乾燥機能を使う(25.6%)
しかし、工夫や対策をしている人のうち、65.8%は工夫や対策が「十分ではない」と感じていることも明らかになった。
例えば、「乾きが足りない」(66.2%)、「干し場が足りない」(48%)、「電気代が上がる」(46.5%)、「においがする」(42.4%)、「手間がかかる・手間が増える」(40.9%)などだった。
つまり、6割の人が対策しているものの、そのうち65%の人が工夫や対策が「十分ではない」と感じているということだ。
濡れた傘の保管も困りますよね
次は、「濡れた傘や靴、持ち物の保管」についてだ。
梅雨の時期に持ち歩いている雨具は、終日雨の日であれば「長い傘(ビニール傘以外)」が49.7%、「ビニール傘」が23.9%で、合わせると73.6%に上った。
終日雨の日で傘以外に持ち歩いているものは、「レインコート」が14.7%、「長靴やレインシューズ」が24.3%だった。
しかし、これらの雨具の困りごととしては、「雨の日に玄関や部屋が濡れる・汚れる」が38..6%で最も多かった。
このほか、「雨予報の日に、持ち歩くのが重い・かさばる」が37.4%、「雨具を置いた場所が濡れる」が36.0%、「濡れた雨具を置く場所がない」が23.7%と続いた。
快適に過ごすための4つの提案
この調査結果を受け、積水ハウスは梅雨の時期を快適に過ごすための4つのアイデアを提案している。
一つ目は、「室内干しスペースの空気環境づくり」だ。
窓ではなく、室内側のドアを開けて比較的乾いた空気を取り込み、サーキュレーターなどで風を送ることがおすすめという。
二つ目は、「軒下空間で上手に外ぼし」。
雨具であれば、水滴をできるだけ外で落として乾きやすくするために、雨のかからない玄関ポーチや軒下などで一時的に干すことも一つの手となる。
三つ目は、「風通しの良い収納」について。
湿気を含んだ布団を押入れにしまう際には、収納内部のカビに周囲しなければならない。
収納は詰め込みすぎずに風が流れる隙間を残しておくことがポイントとしている。
四つ目は「玄関土間と収納」だ。
傘を直置きするのではなく、玄関土間に傘立てをおけば、濡れた傘がまとまり、玄関にある他のものを濡らさずにすむ。
ハンガーラックをおけば、濡れた上着やレインコートも干せる。
梅雨の時期を快適に過ごすため、このような工夫を参考にしてみてはいかがだろうか。