台風3号、世界の気象機関の進路予想は?発達して暴風域が出現、9日には強い勢力に

台風3号は徐々に勢力を強め、8日15時には暴風域を伴うようになりました。気象庁の台風予報では、9日15時には最大風速が35m/sの強い台風になることが予想されています。
台風3号の進路予想
台風3号の進路予想
ウェザーニュース
6月8日(木)15時現在、台風3号(グチョル)はフィリピンの東を北西に進んでいます。中心付近の最大風速が30m/sに達し、暴風域が出現しました。

来週は次第に進路を北東に変えて、週前半に日本の南を通過する予想です。進路予想の信頼度は比較的高いものの、わずかな進路の変化次第で日本国内への影響が変わるため、今後の台風情報に注意してください。

▼台風3号 6月8日(木)15時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北西 15 km/h
 中心気圧   985 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 45 m/s
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9日には強い勢力に

台風3号は徐々に勢力を強め、15時には暴風域を伴うようになりました。気象庁の台風予報では、9日(金)15時には最大風速が35m/sの強い台風になることが予想されています。

この先、台風は高気圧の縁に沿って北西に移動したのち、来週は次第に進路を北北東に変えて本州の南を通過する可能性が高くなっています。
参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
ウェザーニュース
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路には幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、北西に進んだのち北東に移動する傾向は概ね揃っていて、進路予想の正確性は比較的高いといえそうです。

ただ、傾向は揃っているとはいえ、とりうる進路には数百km以上の幅があるため、多少のずれによって沖縄の大東島地方や伊豆諸島・小笠原諸島、本州方面などへの影響が大きく変わってきそうです。日が経つにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
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台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)

 福島県     1 %
 茨城県     2 %
 栃木県     1 %
 群馬県     1 %
 埼玉県     2 %
 千葉県     4 %
 東京都     24 %
  東京地方   2 %
  伊豆諸島北部 5 %
  伊豆諸島南部 18 %
  小笠原諸島  24 %
 神奈川県    2 %
 山梨県     1 %
 長野県     1 %
 岐阜県     1 %
 静岡県     3 %
 愛知県     1 %
 三重県     1 %
 奈良県     1 %
 和歌山県    1 %
 大東島地方   8 %

台風の発生が増え始める時期

平年の台風発生数
平年の台風発生数
ウェザーニュース
今年は4月に台風1号、5月に台風2号が発生していて、この台風3号の発生はおよそ半月ぶりになります。

6月の台風発生数の平年値は1.7個で、台風の発生が増え始める時期です。梅雨前線の活動も活発になってくる時期ですので、台風対策・大雨対策を整えるようにしてください。
» 気圧変化·頭痛対策の参考に<天気痛予報>

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風3号の名前「グチョル(Guchol)」はミクロネシアが提案した名称で、ヤップ語でウコン(ターメリック)を意味する語からとられています。

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