ウクライナ人インフルエンサーが5月21日、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで、ロシアとの戦渦にあるウクライナへの支持を示すため、国旗カラーのドレスをまとった自身の頭上から偽物の血をかけるデモを行った。
ウクライナでフィットネスインストラクターやモデルとして活動するIlona Chernobaiさんは23日、自身のInstagramでデモの様子を映した動画を投稿した。
青と黄色のドレスをまとったChernobaiさんはレッドカーペットの敷かれた階段の真ん中で、赤い液体のようなものが入った袋を頭上で破り、その後「血まみれ」なった。そしてその後すぐ、警備員と見られる数人によって会場から退場させられた。
100万人以上のフォロワーを持つChernobaiさんはこのデモについて、「この行動は占領地とそこに住む仲間を支援するためのものです」とコメントした。
投稿はウクライナ語で記されているが、Varietyの翻訳によると、「第76回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで、私たちの国旗の色のドレスを着て、自分に赤いペンキをかけました。自分のチャンスを利用し、ウクライナに何が起きているのかを人々に思い出させたのです!!!」と綴った。
Chernobaiさんは血まみれの画像を投稿したことで、ソーシャルメディアというプラットフォームを失うことを心配したというが、「私の行為が世界のメディアに広がったことを嬉しく思います。人々は私たちのことを忘れてはいけません」とコメントした。
彼女は映画祭から追放されたそうだが、このデモには「それだけの価値があった」と述べた。
ウクライナでは、ロシア民間軍事会社「ワグネル」がバフムートを制圧したと宣言したばかりだった。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は日本の広島で開催されたG7サミットで、21日時点でバフムートはロシア軍に「占領されていない」と否定した。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。