物価や電気代が高騰する中、せめて家賃だけでもどうにか抑えられないものか。
物件探しをするうえで、参考になるランキング「家賃の差額が大きい条件ランキング」をLIFULL(ライフル)が発表しました。同社が運営する住宅情報サイト「ライフルホームズ」に2022年4月から2023年3月に掲載された1都3県の居住用賃貸物件(築40年以下で広さ15〜40平方メートル未満)の家賃をまとめました。
最も家賃に差が出る条件は「オートロック」
ランキングによると、家賃の差額が一番大きく出る条件は「オートロックの有無」でした。
賃貸物件にオートロックが付いているのと付いていないのでは、月々の家賃相場に2万6000円の差があります。オートロックありの物件の家賃は年間にすると、31万2000円も高くなる計算です。
オートロックは物件の防犯性を高めますが、同社によると、モニター付きインターホン、ディンプルキー、防犯カメラなどの設備を充実させることによって安全性を補うことができるそうです。
2位、3位の条件は「鉄筋系」と「築5年未満」
オートロックに続いて家賃に差の出る条件は「鉄筋系」です。木造など鉄筋系以外の物件との月額差は2万4000円でした。
鉄筋系とはコンクリートに鉄筋を埋め込んだ建物の構造を指し、木造建築に比べると、遮音性、気密性、耐震性、耐火性などの点で優れています。一方で、機密性の高さから湿気がこもりやすいという特徴があります。
3位にランクインしたのは「築5年未満」という条件。築5年以上の物件に比べ、月あたりの家賃は2万2000円高くなります。室内と外観が新しい築年数が浅い物件は、設備も最新のものがそろっていることが多く、人気が高くなります。
「南向き」は諦めなくていい!差額の少ないランキング
家選びで多くの人がこだわりそうだと思われがちな「南向き」という条件は、実は敬遠されていることがわかりました。南向きの部屋は日当たりがいいため、夏場は暑く、家具が日焼けするなどの理由が考えられそうです。そのため、南向きの部屋の家賃相場は、南向き以外のものよりも月6000円安くなっています。