Netflixドラマ『デリー・ガールズ〜アイルランド青春物語』で知られるアイルランド出身俳優、シヴォーン・マクスウィーニーが5月14日夜(現地時間)、英国アカデミー賞テレビ部門(BAFTA TV Awards)の授賞式に真っ赤なビニール地のドレスで登場し脚光を浴びた。
しかし、注目されたのはドレスだけではない。それを選んだ背景にも称賛の声が上がっている。
マクスウィーニーは多くのファッションデザイナーからオファーを受けたものの、普段は彼女のサイズのドレスを作っていないという理由で断り、345ドル(約4万7000円)のドレスを着用した。
「私にドレスを提供してくれるという素晴らしいデザイナーのオファーがたくさんありましたが、BAFTAにノミネートされていなければ私のサイズを作っていないデザイナーのものは着たくないと断りました」とアイルランド放送協会のインタビューにレッドカーペットで答えた。
「BAFTAにノミネートされていようがいまいが、同様に素晴らしく、平均的な体です」
マクスウィーニーが着用したドレスは、アメリカ・ロサンゼルスを拠点とするアーティスト、ペネロペ・ガジンが手がけた「Fashion Brand Company」のもの。
多くのインディー系のブランド、また大きなブランドでさえ特定のサイズにしか対応していないが、Fashion Brand Companyは7XLまで展開しており、さまざまな体型の人に選択肢を提供している。
マクスウィーニーは授賞式で高価な高級ブランドを着ることもできたが、「私のような、ごく平均的な女性のための服を常に作ってくれている人たちを応援したい」と彼女の選択について述べた。
また、靴は「快適じゃない靴を履くのは嫌だから」とエアジョーダンのスニーカーを合わせたという。
彼女のこうしたコメントに対し、TikTokでは:
「彼女の言った言葉全てが好き」
「すごく素敵なドレスだし、妥協もしてない。まさにファッションリーダー」
「ありがとう!!!!お金持ちや有名な人以外には大きいサイズの服を作らない高級デザイナーを、大柄な女性が誇大広告するのに嫌気がさしてたの」
など、称賛の声が寄せられた。
マクスウィーニーはこの夜、コメディ部門で最優秀女優賞を受賞した。
彼女が出演する『デリー・ガールズ〜アイルランド青春物語』は政紛争が続く90年代の北アイルランドを舞台に、高校生5人組の青春を描くNetflixのコメディドラマで、こちらもコメディ部門でベスト脚本賞を受賞した。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。