【緊急地震速報】携帯やスマホにアラームで通知される条件は?千葉県南部・震度5強の地震で再注目

スマホで緊急地震速報の通知を受け取ったという方も。緊急地震速報の仕組みを解説します。
緊急地震速報
緊急地震速報
ウェザーニュース
5月11日(木)4時16分頃、千葉県南部を震源とする最大震度5強の地震がありました。この地震による津波の心配はありません。

この地震について、気象庁は緊急地震速報を発表しています。携帯電話やスマホでエリアメール等の緊急地震速報の通知を受け取って驚いた方も多いかと思います。緊急地震速報が鳴る条件を解説します。
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緊急地震速報と震度速報(地震情報)の違い

緊急地震速報のしくみ(気象庁HPより)
緊急地震速報のしくみ(気象庁HPより)
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緊急地震速報は、最初に地震の揺れが観測された直後に各地の揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる仕組みのことです。地震発生を予知しているわけではないため、震源に近いところでは速報が間に合いませんが、震源から離れた場所では強い揺れが到達する前に身構えることが可能になります。ただ、あくまで予測であるため、誤差が生じます。

実際に観測された震度の情報は、地震の発生から約1分半後に「震度速報」として発表されます。一般に地震情報と呼ばれるのは、この震度速報以降に発表される各情報のことをさします。

地震発生 → 緊急地震速報 → 震度速報 → 震源に関する情報 → 震源・震度情報

緊急地震速報は最大予測震度が5弱以上の場合などに発表

携帯電話やスマホに緊急地震速報の通知が出るのは、エリアメールや緊急速報メールという、携帯電話会社(通信キャリア)のサービスです。気象庁が緊急地震速報(警報)を発表した地域内にある端末に向けて、一斉に通知が発信されます。

緊急地震速報(警報)の発表される条件は、「最大震度が5弱以上」または「長周期地震動階級3以上」と予想される地震で、「震度4以上」または「長周期地震動階級3以上」が予想される地域に対して発表されることになっています。(他にも詳細条件あり)

今回の地震では、以下のような分布で強い揺れが予想されたため、これらの地域で携帯やスマホが鳴動したというわけです。

<警報対象の地域>

千葉県南部  震度4から5弱程度 (長周期地震動階級1程度)

千葉県北東部 震度4程度 (長周期地震動階級1程度)

千葉県北西部 震度4程度 (長周期地震動階級1程度)

東京都23区 震度4程度 (長周期地震動階級1程度)

実際に観測された震度の情報
実際に観測された震度の情報
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実際に観測された震度は次の通りでした。

■震度5強

【千葉県】

 木更津市

■震度5弱

【千葉県】

 君津市

■震度4

【千葉県】

 千葉美浜区 勝浦市 市原市 鴨川市 富津市 袖ケ浦市 南房総市 いすみ市 睦沢町 長南町 大多喜町

【東京都】

 東京千代田区 東京品川区

【神奈川県】

 横浜神奈川区 横浜中区 横浜戸塚区 横浜瀬谷区 横浜栄区 川崎中原区

なお、長周期地震動階級1以上を観測した地域はありません。

もう一種類の緊急地震速報

携帯電話会社が発信するエリアメールや緊急速報メールとは別に、緊急地震速報の通知を受け取るサービスもあります。ウェザーニュースでもPC向け、スマホ向けに専用のアプリを提供しているほか、緊急地震速報利用者協議会のサイトから各事業者のサービスを確認可能です。

これらは気象庁が発表する緊急地震速報(予報)という情報を元にしています。緊急地震速報(警報)の基準よりも小さい揺れであっても発表され、より詳細な情報を確認することが可能ですが、1つの地震について精度の低いうちから数回(5~10回程度)情報が更新されるなど、利用に際してはその特性の理解が必要といえます。

ウェザーニュースの緊急地震速報については、スマートフォン向けは「地震津波の会」アプリを、PC向けはThe Last 10-Secondアプリをご利用ください。

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