アメリカ・ミシガン州で地元のコミュニティカレッジに通う女性が、陣痛が始まりながらも卒業式に出席し、驚きが広がっている。女性は卒業証書を受け取る順番を繰り上げてもらい、その後ぶじに第一子となる赤ちゃんを出産した。
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世間を驚かせたのは、ミシガン州の「ヘンリーフォードカレッジ」に通っていたケルシー・ヒューディーさん。地元テレビ局WXYZデトロイトによると、5月6日にあった同校の卒業式にいつ赤ちゃんが生まれてきてもおかしくない状態で参加した。壇上のラッセル・カヴァルーナ学長は「妊娠38週目で陣痛が始まっている学生がいます。予定されている教職員の話を聞いている余裕はないようです」と話し、ヒューディーさんに卒業証書を手渡す順番を早めることについて会場に理解を求めた。
ヒューディーさんは大きなお腹を抱えて壇上に上がり、証書を受け取り、学長と記念撮影。その後、病院に向かい、3日後に元気な赤ちゃんを出産した。
ヒューディーさんは出産後に地元テレビ局FOX2デトロイトのインタビューに応じ、「予定日は5月26日で卒業式は6日でした。卒業して赤ちゃんを産むという完璧な流れになると思っていました」と語っている。陣痛が始まっていたにもかかわらず卒業式に出席した理由については、「高校の卒業式が素晴らしい思い出なので、今回も出たかった。その場で赤ちゃんを産むことになった場合は、赤ちゃんを抱いてステージに上がるつもりでした」と話した。
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卒業式の出席に並々ならぬ思いを持っていたヒューディーさんは「やると決めたらやりきろう」とメッセージを送っている。教師になる夢をかなえるため、イースタンミシガン大学で勉強を続けるという。