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アメリカのマクドナルド店舗が、10歳の子ども2人を深夜2時まで無償で働かせていたとして問題になっている。
アメリカ労働省が5月2日に発表した。発表によると、問題の店舗があるのはケンタッキー州ルイビルで、運営するのはバウワーフードというマクドナルドのフランチャイズ加盟企業だ。
同省によると、バウワーフードは計10店舗を展開しており、16歳未満の未成年24人を法が認める労働時間を超えて働かせていた。さらに、10歳の子ども2人も雇っていて、遅い時で深夜2時まで無償で働かせていた。この子どもたちは注文の受け付けや店舗の清掃、ドライブスルーの担当などをさせられていた。このうちの1人については、揚げ物の調理をしていたこともわかった。
この企業には、児童労働法に違反したとして3万9711ドル(約530万円)の罰金が課せられた。
地元のテレビ局WHAS11は3日、当該の店舗を訪れた客が2022年8月に撮ったとされる動画を配信した。この動画では未成年とみられる子どもがドライブスルーの注文カウンターから顔を出す様子が映っている。この動画を撮った人は、「午後11時に子どもが働いている姿を見て驚いた。子どもから飲み物を受け取ったことに怒りを感じた」と話している。
NBCニュースは、バウワーフードが「10歳児は2人とも当該店舗で働いていたのは夜間の管理者の子どもで、親を訪ねて職場に来ていた。会社として認めていたわけではない」と説明していると報じている。アメリカマクドナルドで人材活用の責任者を務めるティファニー・ボイド氏は「承服しがたく、非常に大きな問題であり、マクドナルドブランドに持つ高い期待に反している」と述べているという。
このニュースに、ネット上では「なんて微々たる罰金なのか」「資金が豊富な企業は法を破っても存続していくんですね。ああいやだ」など批判の声が上がっている。
労働省の発表資料によると、アメリカでは子どもを働かせる際、上限時間や従事させるべきでない業務などについて連邦レベルの法律で決まっている。14〜15歳であれば学校のある時間以外しか働かせてはいけない。学校がある日の労働時間は3時間を超えてはいけない。午後7時(6月からの約3カ月間は午後9時)から午前7時までは働かせてはいけない。
同省でケンタッキー州ルイビル地区を担当する賃金・労働時間部門のカレン・ガーネット・シビルズ氏は「若い労働者を保護するためにある児童労働法に従わない雇用者があまりにもたくさんいます。ファーストフード店の厨房で高温のグリルやオーブン、揚げ物などの調理器まわりで10歳の子どもを働かせるのは論外です」とコメントしている。