本格的な夏がやってくる前に、エアコンの「試運転」をしておくよう、メーカーや団体が呼びかけています。
メンテナンス不足などでエアコンが使えないことによる「おうち熱中症」にも注意が必要です。試運転の方法を分かりやすくまとめました。
■試運転の方法は?
シャープさんのツイート:帰省する方は実家のエアコンの試運転もお忘れなく。冷房18度で10分です。
また、その直前には、1年前の4月に投稿した自身の投稿をリツイート。
シャープさんのツイート:毎年これくらいの季節になると先に注意喚起をしているのですが、今年どころかずっと前からエアコンをお使いのご家庭へ、エアコンの試運転をしておかないと真夏の修理待ちで詰みます。買い替えでも在庫なしで詰みます。買えても設置待ちで詰みます。あわせて実家のエアコンも試運転。冷房18度で10分。
さらに、2019年5月に投稿していた、他のメーカーの試運転のページも紹介しました。
シャープさんのツイート:太古の昔より、急に暑くなるとメーカーの窓口へエアコンの問い合わせが急増、電話と修理の待機列がヤバいことになります。それを回避するためにも、エアコンの試運転をどうかお願いします。だいたいどこのメーカーも試運転の方法は同じですので。
シャープさんのツイートによると、試運転の主な手順は以下の通りです。
▼温度を18度に設定し、冷房運転を10分間
→冷えれば問題なし
→電源が入らない
・リモコンの電池が切れていないか
・室内機の電源プラグが外れていないか
・エアコンのブレーカーが「切」になっていないか
をチェック
→リモコンは反応するけど風が出てこない
・室内機のフィルターにほこりがたまっていないか
・除湿で使用の場合は、冷房に切り替えて
・室温がエアコンの設定温度付近になってないか
をチェック
→エアコンの効きが悪い
・室外機の吸い込み口や吹き出し口がふさがれていないか
をチェック
■「おうち熱中症」に注意呼びかけ
また、事故情報の情報収集や分析をしている独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)は2022年5月26日、「おうち熱中症」を防ぐためとして、早めのエアコンの試運転を呼びかけました。
NITEによると、「おうち熱中症」とは、メンテナンス不足などでエアコンが使用できないことによって屋内で起きる熱中症のこと。
気象庁が2023年4月に発表した3ヶ月予報によると、5月から7月までの期間における気温は、6月以降高温傾向となることが予想されています。
NITEによると、熱中症は7月に急増し、半数以上が高齢者、約4割が住居で発生。2021年の東京23区のデータでは、屋内で死亡した人のうちの約9割はエアコンを使用していなかったといいます。
エアコンの点検や修理、工事は夏場に集中するとして、「比較的空いているこの時期に、 エアコン試運転を行い、 お持ちのエアコンが正常に動作することを確認しておきましょう」と呼びかけています。
NITEは1分ほどの動画で試運転の方法を紹介しています。