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趣味がなくても、熱狂できる何かがなくても、幸せに生きられそうです。
株式会社Hakuhodo DY Matrixのシンクタンク「100年生活者研究所」は4月24日、「幸福度と趣味の関係性」について、20~80代の728人を対象にした意識調査の結果を公表しました。
調査では、全国平均より幸福度が高い人のうち、56.2%の人が「明確な『趣味』はない」と回答。
一方、「趣味とまでは言えないが、日々の生活の中で実は楽しくて、続けていることや習慣はありませんか?」という質問に対して、「(1つ以上)ある」と回答した人は86.5%にのぼりました。
具体的には、「おいしいものを食べる」「ポイ活」「韓流ドラマを見る」「書類を整理・分類して、部屋をすっきりさせる」などが挙げられています。
日々楽しみにしていることがあるにも関わらず、「趣味」として答えなかったのはなぜでしょうか?
聞くと、「趣味というにはレベルが低いから」「暇つぶし程度なので、時間を忘れる程度にのめり込むようなことではないため」「一時的にやめてしまうこともあるから」などの理由があるようです。
「趣味」のハードルが思ったより高いのかもしれません。
調査では、この「趣味とまではいえない楽しみや習慣」を「隠れ趣味」と定義。隠れ趣味が4〜6個ある人が最も幸福度が高いことがわかりました。
また、隠れ趣味がある人の方がない人より1.8倍「100歳まで生きたい」と考えているようです。
調査結果に対して、研究員の宮下陽介さんは、「隠れ趣味によって小さな楽しみを重ねていくことで、日常生活を幸せに過ごしているという実感が高まるのではないのでしょうか」とコメント。
人生100年時代をより良いものにする、以下の3つのヒントを提案しています。
●人に言えないレベルの趣味でも、「隠れ趣味」として楽しむ
●「隠れ趣味」はゆるく続けても問題ない。熱狂しなくても好きという気持ちが大事
●「隠れ趣味」で毎日が楽しくなると、人生100年時代もイメージしやすい
「ゴールデンウィークで何をしようか迷っている人もいるでしょう。予定がなくても、空いた時間で気持ちのままに、お金をかけず楽しむことも大切だと考えます」(宮下陽介さん)