空港の保安検査のための長い列やフライトの遅延、機内での些細な問題ーー。
飛行機での旅は、年齢に関係なく多くの人にとって負担になる。
しかし、小さな子どもを連れての飛行機の旅は、別次元のストレスを伴う。
飛行時間にもよるが、座席という限られたスペースで乳幼児の機嫌をとるのは楽ではなく、事前のプランニングは不可欠だ。頭を悩ませる親も多く、「おすすめのおもちゃ」情報や、「大量のおやつを持ち込む」などのアドバイスがオンライン上では頻繁に交換されている。
ここではフライトのプロ、現役と元客室乗務員に聞いた助言の中から、あまり知られていないが役に立つアドバイスを5つ紹介する。
1. 事前搭乗サービスは賢く使おう
旅客機搭乗の際、小さな子連れの客が先に搭乗できる「事前改札サービス」がある。
元客室乗務員で同業者の交流サイト「A Fly Guy’s Cabin Crew Lounge」の創設者であるジェイ・ロバート氏は、「素敵なサービスだと思うでしょうが、体力の有り余る子どもたちを先に搭乗させると、少なくとも30分は余計に座っている時間が増えてしまいます。もし大人が2人いるなら、1人が先に搭乗して荷物や席を整え、もう1人はゲートエリアで子どもたちを遊ばせ体力を消耗させてから搭乗するといいですよ」と話す。
2. 旅行の数日前から動画を見せる時間を減らす
客室乗務員のオンラインキャリアセンター「Future Flight Attendant」の創設者で自身も客室乗務員のディアナ・カストロさんは、「私は旅行の数日前から子どもにテレビや映画を見せないようにしています。その後に飛行機で動画を見せると、食いつくように見ていてくれます」と話す。
3. 離陸と着陸の際には子どもに飲み物や食べ物を与える
「気圧の変化で赤ちゃんの耳が痛くなっても、泣くだけで痛みを伝えられません。そうした痛みに対処するために、離陸と着陸の際に何かを飲ませたり食べさせたりすることは重要です」(カストロさん)
4. 子どもは着心地の良い服を重ね着で
「機内は寒いことが多いです。特に窓側の席は一番寒いので、上に着るものなどがあると良いでしょう。子どもが快適だと機嫌も良いし、入眠もしやすいんです」(カストロさん)
5. 子ども用ヘッドホン
最近は機内の時間を過ごす際、おもちゃや本の他にiPadなどの電子端末に頼る親も多いだろう。音が出るコンテンツを見るなら、ヘッドホンは必須だ。「音量制限機能付きのヘッドホンだと、子どもの聴力も守られて最適です。また、ノイズキャンセリング機能があると、睡眠中に周りの話し声や機内アナウンスで起こされずにすみます」(カストロさん)
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集 ・加筆しました。