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タレントのryuchell(りゅうちぇる)さんが4月23日、日本最大級のLGBTQイベント『東京レインボープライド(TRP)2023』(東京・代々木公園)のステージに立ち、「皆さんが、その人としかできない愛の形をしっかり持つ権利、得られる権利。私自身も、それをしっかり信じてあげていくという決意をしました」と、率直な思いを語った。
かねてから、自分らしい生き方について発信してきたryuchellさん。この日は、ピンク色のワンピース姿で、自らの楽曲をダンスとともに披露した。
2022年、パートナーのpecoさんと離婚し、これまでの「夫婦」という形ではなく、「人生のパートナー」としてともに歩んでいくことを発表。2023年1月の動画では、男性が好きだと母親にカミングアウトした高校生時代のエピソードを報告している。ryuchellさんのライフスタイルの変化について、pecoさんは2月の動画で「私には計り知れないくらいの勇気が必要だったと思うんですよ」として、「その勇気を価値あるものにしてほしい」と語っていた。
ryuchellさんはステージで、「私も正直、あまり生き方は上手ではなくて、自分の中で愛を探し続ける人生ではあります」とした上で、「皆さんの中にも、『こういう生き方をしていきたい、でもちょっと世の中とずれてしまうんじゃないか』などと思い、自分らしく生きていくことが当たり前にできない方々もいると思うんです」と自分の経験を吐露。その上で、来場者にこうメッセージを送った。
「例えば愛する人とずっと一緒にいたいということが、自分の中で勇気が出ないとか。私は人が人を愛するということ、愛というものに、決まった形や道というのはないと思っています。皆さんそれぞれのところに必ず、愛や幸せの形がそれぞれが存在するって思っていますし、信じています」
「自分の心の中にしかない愛や幸せの形があるということ。自分の心にしっかり目を向けてあげて、自問自答してあげて、『秘密を抱える』って選択をしても良いけれども、どこかに居場所を作って、愛というものを諦めないで、生きていってほしいなって思います」