花粉の飛散がピークを越える。でも敏感な人や症状が重い人は引き続き対策を

今年の花粉飛散量は昨年比2.6倍。ようやくヒノキ花粉の飛散も落ち着き、広い範囲で飛散のピークを越えたと見られますが、敏感な方はまだ要注意。
花粉飛散マップ
ウェザーニュース
花粉飛散マップ
ウェザーニュース独自の花粉観測機「ポールンロボ」による観測では、今年の花粉飛散量は昨年比2.6倍と花粉症の方にとってはつらい春となりました。

大量飛散した日もありましたが、ようやくヒノキ花粉の飛散も落ち着き、九州から東北の広い範囲で飛散のピークを越えたと見られます。

花粉飛散量は各地で減少傾向

東京の花粉飛散数
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東京の花粉飛散数

東京では2月中旬にスギ花粉のシーズンに入り、特に2月下旬から3月中旬にかけて気温の上昇や強風によって大量飛散する日がありました。

3月中旬になるとヒノキ花粉が徐々に増加し、4月上旬にかけてはヒノキ花粉が主役となって飛散量が増加。ただ、ヒノキ花粉のピークはスギほど長くは続かず、4月中旬頃からは大量飛散が見られなくなり、晴れた日でもやや多く飛ぶ程度となっています。名古屋や大阪、福岡でも同じような傾向です。

これらの状況を踏まえて、東京などヒノキ花粉の飛散は少なくなっており、花粉の本格飛散は終了したとみられます。

花粉症の症状も段々落ち着く

花粉の症状報告
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花粉の症状報告

 ウェザーニュースでは、アプリユーザーのみなさんに毎日花粉の症状を伺っています。東京の4月に入ってからの報告に注目してみると、「非常につらい」や「つらい」の報告数は花粉の飛散数と比例するように4月中旬頃から減少傾向にあります。

また、「大丈夫」の報告は4月14日頃から約半数に届き、みなさんの花粉症の症状からも花粉の本格飛散が終了したと言えます。しかし、まだ1~2割の方は症状のつらい状態が続いています。

花粉に敏感な方は対策を

各地で本格飛散は終了していますが、まだ完全に終了したわけではありません。少ない予想の日が続きますが、気温が高く風が強い日などは一時的に飛散量が増える可能性があります。

また、この時期は黄砂が飛来してくることもあり、花粉に敏感な方や症状の重い方は引き続き注意が必要です。