「拡大して見て震えた」「ゾンビ犬かと思った」「(ゾンビが出てくる映画の)『バイオハザード』みたい」
そんなコメントが相次いで寄せられた犬の写真が、Twitter上で話題となった。
写真に写るのは、芝生の上に立つ1匹の白い大型犬。歯茎が見えるほどに口元の皮膚がめくれ上がり、目は何かを見下ろすように視線を送っている様子。この1枚だけなら表情は獰猛(どうもう)そのものだ。
写真を投稿した飼い主のみのかささん(@inekaratukutta)は、「本当は美少女なんです。信じてください」とコメントを添えた。
凶暴そうな顔つきの犬の写真を紹介した後に、同じ犬の“本来の姿”である、うれしそうな表情で庭を走る様子の写真を投稿すると、「(同じ犬の中にいる)別の生物がときどき設定を忘れてうっかり出てきてしまっているようにしか見えない」とのコメントも寄せられた。
ハフポスト日本版は、犬の飼い主のみのかささんに詳しい話を聞いた。
みのかささんによると、写真に写った犬は4歳のメス、麦ちゃん。イングリッシュ・セッターという犬種だ。3年ほど前、保護犬だった頃に譲渡会でみのかささんと出会って以来、一緒に暮らしているという。
「麦ちゃんは陽気で、遊ぶことと食べることが大好きな“怪獣”です」
写真は、庭で走り回りながら遊んでいた麦ちゃんを撮ったものだという。
「麦ちゃんはこのとき、とても楽しい気持ちでいたと思います。
麦ちゃんは動きが激しいので、走り回るとだいたいこんな顔になります。
飼い主としては毎日こんな顔を見ているので、どの表情も『かわいい!』と思います。おそらく、私の感覚が麻痺しています」
話題となった写真のシャッターが切られた後、麦ちゃんは「風のように走り抜けていった」という。
「麦ちゃんとの暮らしは珍事件に溢れていていつも楽しく、これまでの生活のどのシーンを切り取っても素晴らしいです。
特に、満足そうに人間のお腹に顔を乗せて寝ている麦ちゃんの姿を見ると『幸せだなあ』と思います。
これからも犬たちに満足してもらえるように精進します」
〈取材・文=金春喜 @chu_ni_kim / ハフポスト日本版〉