元SMAPオートレーサーの森且行さん復帰レースで勝利。「死を覚悟」の事故から2年3カ月、レーサー人生の第2章へ

「1着が取れなくてもいいレースはしたいです」と語っていた。
森且行さん(2018年撮影)
森且行さん(2018年撮影)
Jun Tsuboike / HuffPost Japan

元SMAPでオートレーサーの森且行さんが4月6日の川口オート初日第9Rでレースに復帰し、見事1着でフィニッシュした。2021年の落車事故の後、リハビリを経て約2年3カ月ぶりのレースとなった。壮絶な事故に遭うも、競技復帰を諦めなかった森さん。SNSにはSMAP時代からのファンも声援を送っていた。

 

事故当時「死を覚悟した」

 

森さんは2021年1月24日、福岡・飯塚オートレース場で行われたレース中に落車。時速100km以上でフェンスに激突し、救急搬送された。この事故で、森さんは肋骨・骨盤骨折、腰椎破裂骨折との診断を受けた。

 

骨が静脈を貫いて動脈にぶつかっていたといい、数ミリずれていたら命も危ぶまれる状況だったという。手術は計4回・22時間にも及んだ。

 

同年9月28日に放送された情報番組「あさチャン!」でインタビューを受けた際に、「正直、その時は絶対復帰は無理だろうなと思って。多分、よくて車椅子なんじゃないかなって覚悟はしていました」と語っていた。

 

両足には麻痺の後遺症も

 

手術は成功したが、腰椎の骨折で神経が傷つき、両足に麻痺が残ったという。

 

同インタビューでは、「何がなんでも、時間がかかろうが、復帰を目指して頑張りたいと思っています」と復帰への意気込みを語り、杖を使わず自力で歩く姿もみせ、回復に向かっている様子も明らかにした。

 

事故から約2年3カ月。復帰後初のレースに向けた報道陣からの取材に森さんは「何とかして節内でいいレースはしたいですね。1着が取れなくてもいいレースはしたいです。オールスターに向けても」と語り、一番乗りで練習走行に臨んだ。

 

TBSの安住紳一郎アナは4月6日、「(復帰までの道のりは)本当に想像を絶します」と自身が出演する番組『THE TIME,』でコメントした。SNSでは「森くん頑張って」と多くの声援が寄せられた。

 

壮絶な事故を経て、オートレーサー人生の第2章が幕を開けた。 

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