今夜は満月「ピンクムーン」が出現。ピンク色には見えません。名前の由来は?

春のお月見。関東から東北南部は前線の接近前で雲に隙間が出て、満月を観測できそうです。沖縄も早い時間ほどチャンスがある予想です。
ウェザーニュース
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2023年4月は、今日6日(木)13時35分頃に満月の瞬間を迎えます。4月の満月はアメリカの農事暦で「ピンクムーン」とも呼ばれます。

今日は低気圧や前線の影響で曇りや雨の所が多くなります。関東から東北南部は前線の接近前で雲に隙間が出て、満月を観測できそうです。沖縄も早い時間ほどチャンスがある予想です。

4月の満月、英語で”Pink Moon”

農事暦における満月の呼び方
農事暦における満月の呼び方
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アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

農事暦(The Old Farmer’s Almanac)によると、アメリカでは4月の満月を「ピンクムーン(Pink Moon/桃色月)」と呼ぶことがあるそうです。

シバザクラのような鮮やかなピンク色の花が咲く頃という意味だそうで、実際に月がピンク色に見えるわけではありません。

満月とは

太陽、月、地球の位置関係
太陽、月、地球の位置関係
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満月の瞬間がいつになるのかは、太陽・地球・月の位置関係によって計算ができます。

地球から見て、太陽の方向と月の方向の差(黄経差)が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。

つまり満月は、地球から見て太陽と月がほぼ正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。

この位置関係の変化によって、地球から見ると月に太陽光が当たっている部分が変わるため、三日月や上弦、満月、下弦など、満ち欠けが移り変わっていくことになります。

参考資料など

The Old Farmers’ Almanac

国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/

国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/

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