イギリス政府の諜報機関によると、ウクライナ戦争における数千人のロシア軍の死傷者は、アルコール摂取と関連しているという。
ロシア社会にはウォッカなどの大量の酒を飲む文化があるため、軍の指揮官はこの問題を「軍隊生活の一部」として受け入れざるを得なかったようだ。
2022年2月にウクライナへの侵攻を開始して以来、ロシアは最大20万人の死傷者を出している。イギリス国防省(MoD)の最新情報によると、「そのうち戦闘が原因でない者も少なくない」という。
MoDは、メッセンジャーアプリ「テレグラム」のロシアのニュースチャンネルが3月、ロシア軍内で「アルコール摂取に関連した事件、犯罪、死亡が極めて多い」と報告していたと述べた。
また、「戦闘が理由ではない死傷者の主な原因は、武器の扱い方の訓練不足、交通事故、低体温症など気候による負傷が考えられる」という。
「ロシアの指揮官は、蔓延するアルコールの乱用が戦闘の効率に特に弊害をもたらしていると認識しているようだ。しかしロシア社会では大量の酒を飲むことが蔓延しており、たとえ戦闘活動中であっても、軍隊生活の一部として暗黙のうちに受け入れられてきたようだ」と加えた。
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また、MoDは3月末、ロシアのプーチン大統領がウクライナ戦争のために40万人の兵士を増員する準備をしていることを明らかにした。しかし、一部の兵士は募集人数目標を達成するために「強制的に」入隊させられている可能性もあるという。
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ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。