進学や就職、転勤など引越しをするときに、忘れず行いたいのがゴキブリ対策だといいます。“我が家”を居心地よくするための効果的な対策について、教えていただきましょう。
新居でもゴキブリに注意は必要
荷物の整理に公共料金の手続きなど、引越し前後は目の回るような忙しさになります。それでも新生活のために、ぜひ行ないたいのがゴキブリ対策です。
「引越したばかりで一見虫などいないようでも、油断はできません。新築の家でも対策は行なってほしい」と、虫ケア用品最大手のアース製薬は注意を促します。
「一般家庭に出ることが多いクロゴキブリは、家の内外を行き来します。たとえ新築でも、近隣から侵入することがあるのです。また、引越し時に荷物とともに卵や小さな個体を持ち込んでしまう可能性もあります。
しかし引越し時はしっかりした対策ができるいい機会なのです。ゴキブリを寄せつけない家にしておきましょう」(アース製薬)
引越し前後に行いたい3つの対策
引越し時にするべき対策は3つあります。
(1)「くん煙剤」や「くん蒸剤」を使う
引越し時は、部屋や家全体の駆除を比較的簡単に行えます。
「『くん煙剤』や『くん蒸剤』は殺虫成分が部屋の隅々まで行きわたり、ゴキブリ以外のダニやノミなどもまとめて退治できます。可能ならば引越し前に行いましょう。
くん煙剤は使用前に食品や植物を片づけたりし、使用後に掃除機をかける必要がありますが、荷物の搬入前ならば簡単にすみますので、引越し前に行いましょう。
また、時間をおいて2回使うとより効果的です。ゴキブリの卵は殺虫成分をはじく硬い殻に覆われているため、全滅させるのは難しいため、2〜3週間後にもう一度使用すれば、卵からかえったものも駆除できます」(アース製薬)
(2)段ボールはすみやかに捨てる
荷物の梱包や家具・家電を新調するなど、引越し時には段ボールが溜まりがちです。なるべく早く始末しましょう。
「ゴキブリは腹面と背面が何かにくっつくような狭い隙間を好みます。
ダンボールの断面をよく見ると、2枚のボール紙の間に波型のボール紙が挟まれた構造になっています。実はここがゴキブリ好みの場所。
ダンボールの隙間は小さな幼虫にとって居心地のよい隙間があり、また卵を産みつけられることもあります。保温性・保湿性が高く、他に餌がないときには食べることも考えられます。
ほかにチャタテムシやダニなどゴキブリ以外の虫がつくこともあります。ダンボールを家に長く放置するのは止めましょう」(アース製薬)
(3)スプレー・毒餌剤を侵入口に設置
ゴキブリは、数ミリの隙間があればどこからでも入ることができます。侵入口となりやすい場所に重点的に対策をしておきましょう。
「侵入口となるのは、玄関口付近や窓際の、ベランダ、廊下の排水パイプなどです。エアコンの室外機や植木鉢がすみかになっていることもあります。これらの場所に待ち伏せタイプのスプレーをするか、毒餌剤を設置して、ゴキブリが侵入してくるのを防ぎましょう」(アース製薬)
日々の対策も忘れずに
ゴキブリを近づけないためには、清潔な環境を保ちます。
「エサとなる食べ残しや生ごみは放置せず、密封するようにします。流しの水分も、その日の終わりに拭き取っておくようにしましょう。
ゴキブリが好む水周りのキッチンの隅、冷蔵庫の下、シンク下、食器棚の引き出し、洗濯機のそばなどに粘着トラップや毒餌剤を置いておくのもよいでしょう」(アース製薬)
これから暖かくなるにつれ、ゴキブリも活発に活動し始めます。引越し時だけでなく、春の大掃除を機会に、しっかり対策しておきましょう。
【関連記事】