第95回アカデミー賞で、ミシェル・ヨーが主演女優賞を受賞した。同部門でアジア系女性が受賞するのは初めて。
中国系マレーシア人のヨーはスピーチで、「私と同じような容姿をした少年少女へ、これは希望と可能性の光です。大きな夢を描けば、叶うという証拠です」と述べた。
また、現在60歳のヨーは女性たちに「レディース、『あなたが一番輝ける時期はもう過ぎた』なんて誰にも言わせないで。絶対諦めないで」とメッセージを送った。
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今回のアカデミー賞で作品賞も受賞した映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でマルチバースで悪と戦う“スーパーヒーロー”を演じたヨー。受賞に興奮する中、呼吸を整えた後、自身の、そして世界中の母親たちに感謝を述べた。
「この賞は私の母に、そして世界中の全ての母親に捧げます。だって、母親こそ真のスーパーヒーローなのです。母親がいなければ、今夜、私たちは誰もここにいません」
現在84歳だというヨーの母親は授賞式を家族や友人と共にマレーシアから見ていると言い、「みんな愛してる。この賞を家に持って帰るからね」とヨーは家族に向けて語りかけた。
ヨーは香港のアクション映画などで有名となり、その後、活躍の場をハリウッドに広げた。この数年では『クレイジー・リッチ』やマーベル作品の『シャン・チー / テン・リングスの伝説』などにも出演している。
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