この前、私は女友達3人と一緒に、人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の原作者、キャンディス・ブシュネルが脚本・出演している単独ショー『Is There Still Sex In The City?(訳:今でもシティにセックスはある?)』を見に行った。
私たち4人組は昔「イケてる」独身時代に、自分たちの「セックス・アンド・ザ・シティ」グループを結成していた。
今や50代、60代となった私たちはカクテルを飲みながら、ブシュネルによる「その後」のセックスについての話を楽しみにしていた。でも期待に反して、それについては殆ど語られることはなかった。
ショーの後、私たちの話題は舞台で「語られなかった話」...そう、閉経後のセックスで持ちきりになった。それこそが私と同年代の女性たちがショーで話して欲しかったことなのだ。
60代女性として断言するけれど、私たちの性生活は50歳で終わるわけではない。そして、テレビドラマでもそれが反映されるべきだ。これから起こることを、そしてその影響がどれだけ多岐に渡るかを、なぜ誰も女性たちに伝えないのだろうか?
私が更年期について知っていたのは、ホットフラッシュだけだった。しかも、「時々ちょっと暑くなるだけでしょ?」くらいに思っていた。
でも54歳になり、離婚後初めてのデートに行った時、実際のホットフラッシュを経験した。頭皮がチクチクし、汗が吹き出て、髪はグシャグシャで化粧は落ち、顔は紅潮していた。そして感情の揺れも激しい。
ホットフラッシュ以外にも、大量の寝汗や不眠症状もあった。
こうした更年期障害の症状の中で、私にとって最も影響が大きかったのが、性生活だ。50代のセックスがこれほど痛いとは全く予想していなかった。自分がおかしいのかと婦人科医に行ったところ、膣壁が薄くなっているとか、血流やエストロゲンについて説明されたけど、「萎縮」という言葉あたりからもはやほぼ記憶がない...。何が起こってるの?
そこで、私はホルモン補充療法を受けることにした。そしてそれは、私にとって救世主となった。
私はこれまで性機能障害などはなかったけど、閉経後はどんな潤滑ゼリーを使ってもダメだった。でもホルモン補充療法によって、私の体は再び正常に機能し始めた。もちろん個人差があり、丁度良いバランスに調整するのは難しいかもしれない。
それでも、ホルモン補充療法により、私のホットフラッシュは緩和され、寝汗も減り、骨粗鬆症も食い止めてくれた。でも1番良かったのは、寝室での自分を90%は取り戻せたことだ。セックスが痛くなくなっただけでなく、性欲も回復した。
でも私はずっと、ある時点でホルモン補充療法のリスクがメリットを上回り始めるだろうと思っていた。だから不安や費用が高くなりすぎたと感じたとき、私は治療をやめた。
女性の人生は15歳と50歳ごろの2回、エストロゲンなどの化学物質による大混乱が起こると私は思っている。だから、そのホルモンの引っ張り合いから解放されるのは最高なことだ。
私は、エストロゲンを追いかけるのをやめて、これまでにないほど自由になった気がする。やっと自分のあるべき姿になれた。また、62歳の時に出会った男性と幸せな再婚もした。夫とは、相性はもちろんだけど、それ以上のものを感じている。
テレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』の続編『And Just Like That… /セックス・アンド・ザ・シティ新章』で50代以降のセックスについて語られるかは分からない。でもその間、私は語り始める。
私たちはセックスについて話り、自分のストーリーを共有する必要がある。そしてそうしたストーリーが、また私たちに反映されて欲しい。だって私たちは、「世間」に決めつけられた「賞味期限」をはるかに過ぎても十分に美しく、生き生きとしていてセクシーなのだから。
そして更年期に差し掛かってる女性たちへ。50歳を過ぎてからのセックスだって最高なもの!だから他人の意見に惑わされないでほしい。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。