ミュージカルの傑作『オペラ座の怪人』。その舞台となった場所に宿泊できることをご存知だろうか。
フランス観光局のツイートをきっかけに、SNSなどで「泊まってみたい」と話題となっている。一体どういうことなのか。
「貴賓席」がゲストのベッドルームに
ミュージカルや作品のファンにとってはたまらない夢のような話。宿泊施設や観光体験などのサービスを手掛けるアメリカのAirbnbが2月、「オペラ座の怪人」の舞台であるパリのオペラ座・ガルニエ宮での宿泊プランを開始すると発表していた。
プランの予約は2023年3月1日から公式ウェブサイトでリクエストができ、実際に泊まれるのは2023年7月16日から。18歳以上の人が予約が可能で、最大2名まで泊まることができる。
今回の企画はミュージカル「オペラ座の怪人」が15カ国でのパフォーマンスを2023年に終えることを記念したもの。ミュージカルファンがファントム(怪人)の足跡を辿り、物語が始まるあの地下の世界で一夜を過ごせるようにと企画されたという。
ゲストのベッドルームとなるのが、最高級な鑑賞席の一つである「貴賓席」。物語の中でファントムが住んでいた本物の地下にある湖に訪れることもできるという。宿泊プランにはオペラ座のバレエダンサーによるプライベートレッスンやオペラ座の下にあるダンススタジオでのプライベートツアーなどが含まれている。
フランス観光局のツイートで話題に
フランス観光局は3月2日、公式Twitterで「【夢企画】パリのオペラ座に泊まる?!」とツイートした。
「民泊サイトAirbnbが「オペラ座の怪人」の舞台、ガルニエ宮一晩宿泊できる特別企画を発表しました!プライベートビューエリア貴賓席が荘厳なベッドルームに大変身。ガルニエ宮とバレエの魅力を存分に堪能できるプラン内容となっています」とプランを紹介。
そのツイートに続き、別のツイートではステージやベッドルームなどをカメラで捉えた動画も公開した。
SNSでは「ほんとうに夢すぎる」「素敵な企画」「アドレナリン出過ぎて一睡も出来なさそう」と反響が広がった。
ミュージカル「オペラ座の怪人」は1986年にロンドンで公演されて以来、1億4500万人以上の観客を動員。183都市・17ヶ国語によって披露され、ウエストエンドとブロードウェイで36年以上に渡って公演されてきた。
7度のトニー賞や4度のオリヴィエ賞など70を超える演劇賞を受賞したブロードウェイ屈指の人気ミュージカル。その世界に浸りながら一夜を過ごせるなんて、まさに夢のようだ。