JAL(日本航空)のビジネスクラスに搭乗したある乗客が、機内でヴィーガンミールを頼んだところ、バナナ1本しか提供されなかったとアメリカの旅行系フォーラムサイト「FlyerTalk」に投稿し、衝撃が広がっている。
インドネシア発成田行きのJAL便に2月末に搭乗したこの乗客が掲載した写真には、立派なお皿の上にバナナが置かれ、お箸が添えられている。
通常7時間を超えるこのフライト。同社ウェブサイトには、軽食とランチと見られる2回の食事メニューが記載されている。
それによると、同便ビジネスクラスの軽食の一般メニューは:
・鮪のタタキ 茄子のモロッコ風サラダ添え
・2種のチーズ オレンジサルサ
・バゲット
ベジタリアンやヴィーガン、その他の特別食メニューは記載されていないが、提供されたバナナは「軽食」の位置付けだったようだ。
この乗客はBusiness Insiderの取材に対し、「他の人はもっとしっかりした軽食を提供されているのに、私にはバナナ1本とは少し侮辱的に感じます」と話している。またフォーラムには、2回目の食事にはパスタが提供されたが、あまり味がしなかったと投稿している。
バナナを提供したことについてJAL広報部に確認したところ、バナナは軽食の位置付けだとし、その事実を認めた。しかしそれは侮辱でも間違いでもなく、同便ビジネスクラスでは、特別食を注文した乗客には軽食にバナナを提供するのが常だという。
広報担当者は、今回の件で海外メディアからも複数問い合わせを受けていると述べ、「お客様の多様性の高まりもあり、メニューの変更を視野に入れ検討している。お客様の貴重なコメントを生かしていきたい」と述べた。
ちなみにこの乗客は、バナナ1本の軽食にはがっかりしたものの、その味に関しては「最近食べたバナナで1番美味しかった」と絶賛している。
また、客室乗務員に頼むと、アーモンドとカットしたスイカを提供してくれたと言い、それらもまた美味だったとフォーラムで述べている。