スマホなしで3日間過ごすことを想像できるだろうか?
LINEでメッセージのやりとりもできないし、ベッドでインスタやTikTokのリールをスクロールし続けることもできない。
逆に、仕事のメールにストレスを感じることもないし、Twitterでドラマのネタバレを目撃することもない。
これは悪夢なのか、それともパラダイスなのか... 人によって感じ方は様々だろう。
イギリスにある宿泊施設「アンプラグド(Unplugged)」は、そんな生活を束の間味わえる場所だ。忙しいと嘆く人に3日間の「デジタルデトックス(一定期間、スマホやパソコンなどの電子機器の利用を控えること)」を促し、全体的なウェルビーイングを向上させるための究極の休息を提供している。
実際に、私たちの殆どは常に電子機器と繋がっている。いつも忙しくしていることが「クール」という文化に染まっているのだ。
「アンプラグド」では、ゲストは72時間スマホやコンピューターなどの画面を見ないで過ごす。その分、不安感や睡眠の質の低下など、長いスクリーンタイムによって生じる問題を改善し、真のデジタルデトックスの恩恵を受けることができる。
コテージ到着後、ゲストはスマホを鍵付きの箱に入れるよう求められる。代わりに、有事に連絡が取れるよう、旧式の携帯電話と美しい風景を探索するための地図、そしてインスタントカメラが渡される。
また、コテージ内にはトイレやキッチンはもちろん、本やボードゲーム、薪ストーブや暖かいシャワーもあり、十分快適に過ごせるようになっている。しかしもちろん、Wifiはない。
「気を散らせる原因となるものを全て取り除き、完全にスイッチをオフにしてリラックスするとどうなるかーー。結果的に心は充電され、視点は明確になり、今まで欠けていた平穏を感じることができるのです」と共同設立者のヘクター・ヒューズ氏は述べる。
「イギリスの成人のうち50%が、1日11時間も画面を見て過ごしています。人々がデバイスに気を取られる時間を減らし、思考、創造、達成のための時間を持てるよう、私たちはユニークな機会を提供しているのです」
「アンプラグド」は2020年に最初のコテージをオープンし、今では人里離れた自然の中に16棟のコテージを展開している。どれもロンドンやマンチェスターから1〜2時間範囲内で都会からのアクセスも良好だ。2023年末までには、イギリス国内で50棟まで増やす予定だという。
ハフポストUK版を翻訳・編集しました。