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2月6日にトルコとシリアを襲った大地震による死者数はすでに2万2000人を超え、甚大な被害が生じている。
最低気温が氷点下まで冷え込む日が続く厳しい環境の中で、崩れたビルなどの建物の下にはまだ多くの人が取り残されているとみられる。シリア赤新月社などの国際機関を含め、多くの人が救助活動にあたっている。
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シリアの反体制派支配地域で活動するボランティア組織「ホワイトヘルメッツ」も、懸命に捜索・救助を続けるグループの一つだ。
ホワイトヘルメッツは世界から広く人材や救援物資を募るため、捜索の様子を公式のTwitterアカウントで発信し続けている。
■「本当の奇跡」、一家全員を救出
8日には、「本当の奇跡」としてシリア北西部・イドリブで女児と男児を含めた一家全員をがれきの下から救い出す様子を収めた動画を投稿した。ホワイトヘルメッツの隊員が子供たちを担ぎ上げると、集まった人たちから大きな歓声が上がった。
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■話しかけて安心させながら救助
同じく8日には、倒壊した自宅の中に取り残された少女リリーを救助する様子を投稿した。隊員は少女を安心させるために優しく話しかけながら、電動カッターで入り口を広げ、少女の救助に成功した。
■さらなる奇跡
9日には、カラムという名前の小さな男の子をがれきの下から助け出す動画を投稿した。男の子の頬に隊員がキスすると、喜びを爆発させる大人たちの顔を男の子が元気に叩く様子が映っている。
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ホワイトヘルメッツは、元銀行員や薬剤師、大工、塗装工、洋服の仕立て屋など一般の市民がボランティアとして集まり、2014年に結成された。困っているシリア人を手助けするために活動し、普段は電線の修理や下水の機能維持、不発弾の撤去などに取り組んでいる。