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SNSに投稿された梅の蕾(つぼみ)の写真がTwitterで話題になっています。
投稿したのは、SNSで植物紹介をする樹木医の「K.Sakurai」さん(Twitter:@arborist_saku Instagram:saku.acer.1102)。
ハフポスト日本版は、K.Sakuraiさんに梅の蕾の魅力などについて取材しました。主なやりとりは以下の通りです。
ぜひこれから梅の蕾にも注目を
ーー樹木医としての普段のお仕事はどのようなことをされていますか?
公園設計のお手伝いをしています。 公園に植える樹木や、公園に使う資材の提案をしております。
ーー今回投稿なさった蕾はご自身で撮影されたものでしょうか?また、いつ頃、どのあたりで撮影されたものでしょうか?
はい。自身で撮影しました。 2022年の2月半ばに世田谷の羽根木公園にて撮影したものをまとめました。他に撮った梅の品種もまとめています。
ーーどんなところに「梅の蕾のかわいさ」があると感じていらっしゃいますか?
丸く膨らんだ蕾はとても愛嬌があり、まるで和菓子のようにかわいいので、花ばかりではなく、蕾の魅力も知ってほしいと思いました。
品種によって咲く時期に差異はありますが、 2月は蕾と花を同時に観察できる一番オイシイ時期だと個人的に思っています。
梅はよく桜と比較されます。
桜の蕾はこのようなものですが梅の蕾は桜よりも丸くぷっくりしますので、蕾のかわいさは梅に軍配が上がると思います。
ーーおすすめの梅、花見スポットなどはありますでしょうか?
梅に関しては都内ですと、神代植物公園、小石川植物園などの植物園はもちろんオススメなのですが、今回ツイートした写真を撮影した羽根木公園が一番のオススメです。 入場料なしで見学できるほか、駅からも近く(小田急・梅が丘駅より徒歩5分)、アクセス抜群なのも魅力です。
山からの景色も楽しみたい方は筑波山梅林もおすすめです。斜面に広がる梅に圧倒されます。 筑波山地域ジオパークの大自然の中で、山を感じながら梅も観察できるので 都内の梅林とは違った楽しみ方ができます。
おすすめ花見スポットはたくさんありますが、マニアック視点でしぼって紹介します。
①花見対象:ハクモクレン、場所:新宿御苑
新宿御苑の新宿門から入ってすぐのところに大きなハクモクレンがあります。 樹全体に花がつく姿は圧巻です。
②花見対象:サクラ(一葉、イチヨウ)、場所:新宿御苑
新宿御苑の中でも植栽されている本数が多いのがこの品種。ソメイヨシノよりも少し遅く咲き始めるので、ソメイヨシノが散った後でもお花見ができます。ポンポンのように花びらが重なってつくボリュームのある花が魅力です。
③花見対象:カンヒザクラ、場所:小石川植物園
ソメイヨシノよりも先に咲きます。ソメイヨシノと違って真っ赤な花を咲かせます。
ーー植物の魅力や何か伝えたいことがあればお願いします。
これから花が咲く時期になってきます。花はもちろんですが、今回のように蕾や、葉っぱ、実、種など 他の部分に注目すると、もっと植物の観察が楽しくなります。