コロナ禍で奮闘する大人の姿が、中高生の将来の夢に影響したかもしれません──。
ベネッセコーポレーションが、同社の学習アプリ「StudyCast」の現役中高生のユーザーを対象に、「中高生の将来の夢や職業に関するアンケート調査」を実施しました。
将来の夢を聞くと、女性の第3位は医者、第2位は看護師。男性の第3位は「学者、研究者」、第2位は「国家公務員・地方公務員」。男女ともに第1位は「教師・教員・大学教授」という結果に。
調査担当者は、「価値観やキャリアが多様化するなか、YouTuberやゲームクリエイターなどの職業が人気になると考えていましたが、教育・医療・インフラ関係の業界や職業に人気が集まりました」とコメント。
「コロナ禍で子どもたちに身近な教師や医療現場のスタッフ、物流の配達員などが自分たちの日常生活を支えるために奮闘する姿を目の当たりにし、働きがいややりがいを求める中高生の心に火をつけたのではないかと考えています」と分析しました。
また、.職業を選ぶときに大切にしたいことを聞くと、男女ともに第3位は「給料・待遇がいい」、第2位は「自分のやりたいことができる」、第1位は「働きがい・やりがいがある」でした。
「人生の中でどんなことを大事にしたいと思いますか?」という質問に対しては、男性のTOP3は上から「趣味を楽しみたい」「好きな人と恋愛・結婚したい」「好きな仕事がしたい」、女性は「好きな仕事がしたい」「趣味を楽しみたい」「仕事とプライベートを両立させたい」という結果に。男性は趣味や恋愛・結婚、女性は仕事に関するものがより上位となっています。
同社は、「低成長経済が続いていることもあり、給料や待遇よりも、その仕事を楽しめるか、その仕事に意味を感じられるかということに子どもたちの関心がシフトしていっていることが考えられる」と分析しています。