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子どもが最初にポルノを目にする平均年齢は13歳ということが、イギリスでの調査で明らかになった。調査した団体は「深い懸念を抱いている」と話し、政府に対策を呼びかけている。
イギリスの子どもを代弁する役割を持つチルドレンズ・コミッショナーによるこの調査は、16歳から21歳の若者1000人を対象に、全国規模で実施されたもの。初めてポルノを見る平均年齢は13歳だったという。
また、男子よりも女子の方が身体的に攻撃的なセックスを楽しむ、と思い込んでいる若者が多くいることも分かった。
ポルノを初めて見た時の年齢を調査すると、10%が9歳までに、27%が11歳までに、そしてポルノを見たことのある若者の50%は13歳までに見ていたことが明らかになった。
若者たちは、オンラインで頻繁に暴力的なポルノを目にすると述べ、18歳から21歳の79%が、18歳になる前に性的暴力を伴うコンテンツを見たことがあると答えた。
また、若者の3分の1以上が、身体的に攻撃的で強制的な性的暴力を描写したポルノを積極的に探しているという。
イギリスでは、女性蔑視のインフルエンサー、アンドリュー・テイトの影響や、元警官による性的暴行事件における暴力的なポルノの役割などへの懸念が増加している。
報告書によると、回答者の 47%が「女子は性行為に首絞めや平手打ちなどの身体的攻撃が伴うことを期待している」とした。さらに42%は「ほとんどの女子が攻撃的な性的行為を楽しんでいる」とした。
チルドレンズ・コミッショナーのダマ・レイチェル・デ・スーザさんは、こうした調査結果に対し「深い懸念を抱いています」と打ち明け、政府に対策を呼びかけている。
下院の女性・平等委員会長であるキャロライン・ノークス議員は、「この報告書は衝撃的です」と述べ、「私たちの子どもたちは、暴力的なポルノの嵐に晒され、正常な大人の関係についての見方が歪んでいます」と懸念を示した。
調査によると、暴力的な性行為を経験する確率は、男子よりも女子の方が顕著に高かった。
また、ポルノに早くから触れていると、若者の自尊心に影響を与えることも分かった。11歳以下でポルノを見たことがある若者は、一般的な若者より自尊心のスコアが著しく低くなる傾向が見られた。
若者がポルノを見る場所としてよく挙げられたのはソーシャルメディアで、Twitterが41%で最も多く、次いで37%がポルノ専用サイトで見たと答えた。
イギリス児童虐待防止協会(NSPCC)のリチャード・コラード氏は、この調査結果から「どれだけ多くの子どもたちが日常的にオンラインでポルノに晒されているか、軽視してはいけない」と述べ、政府に「強力な対策」を求めた。
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。