東京都立高163校で推薦入試が実施される1月26日の朝、都内ではJR中央線と京王井の頭線が一時、運転を見合わせた。
都教育委員会が発表している高校入試に関する「Q&A」には、こうした電車の運行状況を理由とする遅刻への対応は明記されていない。
Advertisement
大混乱が生じるかと思いきやーー
「都立高の推薦入試を受験する皆さん。慌てずに会場へ向かってください。電車の遅延により遅れても、受験できるそうです。がんばってください」
駅構内でそんなアナウンスがあったとの報告がTwitter上で相次ぎ、「思いやりあふれるアナウンス」「車掌さんの声が優しい」「(応援する)一言が温かい」「頑張って受験生」などと反響が広まった。
Advertisement
このアナウンスについて都教育委員会に尋ねると、担当者は「電車の運転見合わせで受験会場に行けずに慌てたり、焦ったりする受験生がいるはず。そこで、心配せずに会場まで向かえるように鉄道会社にアナウンスをお願いした」と説明。
これまでにも入試当日に電車の遅延などが生じた際に、同様の対応をとったことがあるという。
27日にかけて約2万3000人が受験する推薦入試では、各校ごとの方法で面接や実技検査を実施する。26日は、「学校ごとに(面接や実技試験の)順番を入れ替えるなど対応し、遅刻者も問題なく受験できるようにしている」という。
〈取材・文=金春喜 @chu_ni_kim / ハフポスト日本版〉