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阪神・淡路大震災から、1月17日で28年が経ちました。
「女性向けの災害への備え」について伝えた、雲研究者・気象庁気象研究所主任研究官・学術博士である荒木健太郎さんのツイートに反響が寄せられています。
荒木さんは防災アクションガイド「女性の災害への備え」のイラストとともに、「男性のみなさまもぜひご確認ください」とコメントしました。
このツイートには「新生児を抱えてる身としては災害対策見直さないと」「その視点、抜けてた」といった声が上がっています。
この資料を作成したのは、被災地支援に役立つ情報の交換、共有などを行っている一般社団法人FUKKO DESIGN。
今回のアクションガイドは「コロナ禍でもすぐにできる!防災アクションガイド」の第七弾として作成されたものです。
「女性は災害時、生理まわりや衛生面で特有のニーズが出てくることや、避難所生活において性犯罪などに気をつけなければいけない状況が発生することも事実」とし、注意を呼びかけています。
■ものの備えを確認しよう
災害時に「外に出るときに持ち歩くもの」と、「家の非常用持ち出し袋に入れるもの」をまとめています。
紫の枠で囲まれているものが女性に必要なものです。生理用品やそれらを捨てる時に必要な中身が見えないポリ袋、メイク落とし、防犯ブザーや笛などがあげられています。
また避難所ではスカートよりパンツを着用することを勧めています。
■衛生面で気をつけること
衛生面で気をつけることは「避難所でもトイレを我慢しない」、「おりものシートを活用しよう」、「生理用品の処分には中身が見えないポリ袋を」の3つです。
避難時は水回りの不便が多く、いつも以上に生理への備えが重要です。
■避難所で気をつけること
過去には、災害時に女性が性犯罪にあうケースもあったといいます。
ガイドでは、「何か困ったことがあったら、一人で我慢せず誰かに相談しましょう」と呼びかけ、「声を掛け合おう」「複数人で行動しよう」「相談窓口を教え合おう」などと具体的な行動をあげています。
また、何かあった時には一人で抱え込まず、人に相談したり、防犯グッズを身につけたりすることも大事だと伝えています。
「男性も考えよう」として、「自分の身の周りが落ち着いたら、周りで困っている人はいないか意識して見てみましょう」と呼びかけています。
■授乳などで気をつけること
特に乳幼児がいる家庭に向けては、「周囲の人に頼れるところは頼り、自分のニーズを伝えましょう」とし、備えておくと便利なものやミルクを作る上での注意点などを伝え、母乳の出が心配な時は医療者や相談窓口に相談することを勧めています。
こうした災害時に少しでも安心安全に過ごすために役立つアクションガイド。他にもシリーズがあるので是非読んでみてください。