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いつの間にか会議がぎゅうぎゅうに詰め込まれ、もう、疲れた━━多くの人を悩ませるそんな社内会議を、カナダのeコマース大手が大胆な方法で削減することを明らかにした。
「会議はバグです。本日このバグを修正しました」
日本時間1月3日にこうツイートをしたのは、eコマース大手Shopifyのカズ・ネジャティアンCOO。
CNNによると、同社は1月3日の従業員向けメモの中で、それまでに予定されていた3人以上の定期的な会議をすべて廃止し、これらの会議を再びカレンダーに追加できるようになるまで「2週間の冷却期間」を設けると明らかにした。
ブルームバーグによると、さらに水曜日には一切会議をしないこととし、50人以上の大規模な会議は木曜日の6時間以内にとどめる。また、他の会議を断り、社内の大規模なチャットグループから外れるよう社員に勧めるという。
同社の創業者でCEOのトビアス・リュトケ氏も1月4日に自身のTwitterで「会議は通常、バグです。きちんと原因を探れば、信頼の問題、明快さの問題、APIの欠落などが見つかるはずです。会議はこれらの問題を取り繕うことができますが、根本的な原因を解決する方がずっと良い」とコメントした。
CNNによると、パンデミック中に多くの企業で会議の回数が急増したことを受けての取り組みで、従業員の時間を解放することを目的としている。
「創業者ができる最善のことは引き算だ」。
ブルームバーグによると、リュトケCEOは電子メールで発表した声明の中で「物事を削除するよりも、物事を追加する方がはるかに簡単です」「物事を追加していくと、できることの数が少なくなっていきます。そうなると、現状を維持する人がどんどん増えてしまうのです」と述べたという。
日経新聞によると、同社は2022年、 全世界の従業員の10%にあたる約1000人を削減すると発表した。コロナ禍でネット通販のさらなる需要増を見込んでいたが、伸びが減速していた。
会議を減らすことで経営の効率化や従業員のモチベーションの向上に役立てる狙いがあるとみられる。