いくら料理人でも、さすがにW杯のトロフィーに“塩”を振ろうとしてはいけなかったのだろう...。
トルコでステーキレストランのオーナー兼シェフを務めるヌスレット・ギョクチェさんが、FIFAの調査対象になっているという。英のスポーツメディアなどが伝えた。
ギョクチェさんはW杯決勝の試合終了後、ピッチ上でアルゼンチン代表選手と喜び合ったが、許可なく無断で入っていたことを含め、その行為が問題視されている。
W杯のトロフィーにも“塩ファサー”。ところが...
英のSky Sportsによると、FIFAのスポークスパーソンはギョクチェさんが試合終了後にピッチ上にいたことについて、「彼がピッチ上に入ったことは許可なく行われていたことだ」とコメントしたという。
加えて、「閉会式の間にワールドカップの優勝トロフィーに触れることができるのは、優勝チームの関係者と国家元首のみという規則がある」と明かした。トロフィーに関する扱いに関しては「知らなかった」という人もいるだろう。
FIFAはギョクチェさんの行為に対し、「不当にピッチへ押し入ったことを調査している。適切な措置が取られるだろう」と今後の対応についても触れたという。
ギョクチェさんはインスタグラムで、アルゼンチン代表のクリスティアン・ロメロ選手と映った動画を公開した。トロフィーを片手に持ち、おなじみの“塩ファサー”パフォーマンスを披露した後、トロフィーにキスしていた。
また、今大会注目を集めた世界的なスター選手のリオネル・メッシ選手とのツーショットも公開していた。
ギョクチェさんはトルコのステーキレストランチェーン『Nusr-Et』のオーナー兼シェフで、指でつまんだ塩を高い位置から豪快に肉に振りかけるパフォーマンスを世界的な人気歌手ブルーノ・マーズさんがTwitterで紹介したところ、拡散され、人気に火がついた。
インスタグラムではポーランド代表のエースでFCバルセロナに所属するレヴァンドフスキ選手ともツーショットを公開するなど、世界的プレイヤーとの交流も発信していた。
ピッチの「外」では自由だろうが、決勝後のピッチは、そこに辿り着くまでに激闘を繰り広げた選手やその関係者たちが喜びを分かち合う極めて特別な場所だ。
“トロフィーに塩ファサ”のパフォーマンスは、少々やり過ぎだったのかもしれない。