冷凍カニの美味しい食べ方。カニ鍋なら「生冷凍」と「ボイル冷凍」どっち?

年末年始は美味しく作ったカニ鍋で家族だんらんを楽しみましょう。
カニ鍋
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ウェザーニュース
年末年始が近づくと、カニの人気が急上昇します。ズワイガニ、タラバガニ、毛ガニなどは食卓にのぼると見た目も豪華で味も良く、家族みんなで楽しめる食材です。

カニの美味しい食べ方のひとつにカニ鍋がありますが、ポイントを抑えると一層美味しくなるそうです。詳しい話を船橋地方卸売市場の株式会社ヤマスエ水産取締役、内海貴久さんに伺いました。
 

販売方法には活き、生冷凍、ボイル冷凍がある

年末年始に食べるカニというと、ズワイガニ、タラバガニなどが多くなります。

「これらのカニの販売方法は大きく3つに分けられます。主に水揚げ後も生きたまま販売される『活き』、生のカニを茹でずに冷凍した『生冷凍』、水揚げ後ボイルして冷凍した『ボイル冷凍』です。このうち、手に入りやすいのは生冷凍とボイル冷凍です。

生冷凍は、生のまま冷凍されて旨みが身に残っているので、旨みが引き出される料理に向いています。ボイル冷凍は、すでに塩茹でされているので解凍すればそのまま食べられる便利さがあります。このように食べ方によって生かボイルを選ぶとよいでしょう」(内海さん)

カニ鍋にはどっちが美味しい?

年末年始の寒い時季にはカニ鍋を楽しむ家庭も少なくないと思いますが、生冷凍とボイル冷凍ではどちらが向いているのでしょうか?

「生冷凍は茹でていない分、身に旨みが残っているので、カニ鍋を作るなら旨みで出汁が美味しくなる生冷凍をおすすめします。ただし、生冷凍は鍋に入れて火が通ると、殻に身がくっついてはがれにくいので、カニ専用のスプーンなどを使うと食べやすくなります。

また、お子さんなどの場合は完全に殻が取ってある『むき身』か、半分だけ殻を残してある『ハーフポーション』がおすすめです。

一方、ボイル冷凍は旨みは生冷凍よりやや落ちますが、一度加熱されているので殻から身がはがしやすく、食べやすいメリットがあります」(内海さん)
 

美味しいカニ鍋にするポイント

カニを美味しく食べるには、生冷凍にせよ、ボイル冷凍にせよ、解凍と加熱の方法に注意が必要です。

「生冷凍は丈夫なポリ袋などに入れ、5~10分位流水で解凍し、半解凍の状態で鍋に入れます。ボイル冷凍は冷蔵庫でゆっくり解凍してから鍋に入れますが、すでに茹でてあるため、長時間加熱すると身が固くなりパサパサしてしまいます。鍋に入れたら温まったぐらいで引き上げるのがポイントです。

また鍋の出汁ですが、カニの旨みを生かすため昆布を1枚入れた昆布出汁がおすすめです。出汁の主張が強すぎるとせっかくのカニの風味が味わえなくなるからです」(内海さん)

カニを食べた後の手の匂いは、ウーロン茶やお酢で洗うと取りやすくなるそうです。年末年始は美味しく作ったカニ鍋で家族だんらんを楽しみましょう。

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