三大流星群のひとつで、最大の流星数を誇ると言われているふたご座流星群。
平塚市博物館の天文担当学芸員、藤井大地さんは2夜連続でふたご座流星群を観察。15日未明や13日夜の「火球」の撮影動画をTwitterに投稿しました。
15日の深夜1時すぎに富士から撮影した動画では、画面上部から降り注ぐ大きな光が確認できます。
藤井さんは「ふたご座流星群は流星群の中では中程度の速度なので、比較的ゆっくり流れて見えるのが特徴です」とハフポスト日本版に説明しました。
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13日の夜8時に富士から撮影した映像では、画面右から左に向かって長く光り続ける「大火球」の様子が見られます。
藤井さんは、平塚から撮影した流星の数々を1枚の画像に合成した写真も投稿。夜空を流星群が駆け巡った様子が一目で分かります。
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実はふたご座流星群の母天体は、「小惑星ファエトン」という謎に包まれた天体だそうです。
小惑星なのに彗星のような「尾」を持つ変わった天体で、JAXAが2024年度に打ち上げる予定の探査機「DESTINY+(デスティニー・プラス)」の目標天体でもあります。
藤井さんは、「探査機が行く前に、謎の星からやってくる姿を見たと言えますね」とコメント。ふたご座流星群に宇宙のロマンが垣間見えました。