パパは本当にママの辛さを理解してる?「辛いのはお互い様」という意見にツッコむ育児漫画に反響【2022年回顧】

作者のパパコマカルタさんは「育児より仕事が大変と訴える人は、大抵育児を全て一人でやったこともない人だったので、比べられるのに違和感があった」と話しました。(2022年回顧)
『辛いのは“お互い様”という意見①』1ページ目
『辛いのは“お互い様”という意見①』1ページ目
Instagram /

2022年にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:8月1日)

家族を養うための仕事の苦労や、出産や育児の苦痛...。

確かにお互い大変。...だけど、ママの苦労の方が圧倒的に理解されていないと思っています。

そんな育児について描いたマンガに「それ!!それ!!!ほんまそれーーー」「本当にその通りです!」など多くの共感のコメントが寄せられました。

■パパは本当にママの辛さを理解しているのか

作者であるパパコマカルタさん( @papakoma )は、育児漫画を描きながら2人のお子さんを育てるパパ。今回のマンガは、「辛いのは“お互い様”という意見①」として、7月5日に投稿。以下のような心情を打ち明けました。

「男性も家事育児をやるべきだ」という投稿をすると、ちょいちょいくる「だったらお前が仕事しろよ」という意見。

「だったら先ずお前が出産してみろよ」と言いたいが、家族を養うための仕事や出勤の苦労、苦痛はすごく分かる。

確かにお互い大変。...だけど、ママの苦労の方が圧倒的に理解されていないと思っています。

一日中子どもといる苦労やストレスを分かってもらえない。出産による体や心のケアが十分にされていない。疲れの取れない細かい睡眠。人という命を扱う重圧...。

チームや仲間のいる社会と違ってこれらは誰にも褒められない。それがどれだけ多くのママを孤独にしてきたことか。

だからパパは「俺も疲れてんだよ」の前にママの話を聞いてほしい。辛いのはお互い様だと思うけど、もっと理解が必要なのは我々パパの方だと思います。

マンガの下に作者との一問一答が続きます。

『辛いのは“お互い様”という意見①』2ページ目
『辛いのは“お互い様”という意見①』2ページ目
Instagram /
『辛いのは“お互い様”という意見①』3ページ目
『辛いのは“お互い様”という意見①』3ページ目
Instagram /
『辛いのは“お互い様”という意見①』4ページ目
『辛いのは“お互い様”という意見①』4ページ目
Instagram
『辛いのは“お互い様”という意見①』5ページ目
『辛いのは“お互い様”という意見①』5ページ目
Instagram

漫画のフルバージョンはパパコマカルタさんのInstagramから。

■パパコマカルタさんとの一問一答

ハフポスト日本版では、この作品を投稿したパパコマカルタさんに取材をしました。以下は一問一答です。

ーーいつ頃からこのような育児漫画を描き始めたのでしょうか?始めたきっかけなどあれば教えてください。

元々は娘の成長の4コマ漫画を3年くらい前に始めました。その際に育児の大変さを投稿するママさんが多いことに気づいて、育児を頑張るママさんへの応援をカルタにしました。

ーー今回の「辛いのはお互い様という意見」のエピソードを漫画にしようと思ったきっかけは何でしょうか?

育児より仕事が大変と訴える人は、大抵育児を全て一人でやったこともない人だったので、比べられるのに違和感があったことからです。

ーー「ママの苦労の方が圧倒的に理解されないと、思っています」とありますが、パパコマカルタさまがこのように感じるようになったのはなぜでしょうか?

私自身、今までは子どもと1日中いると聞くと「楽しそう」というイメージがありましたが、実際自分が育てる立場になると楽しいだけでは全然なく、子ども中心の自由がないストレスや、体験しないと理解されにくい苦労が多々あったからです。

ーー育児をする中で、奥さまとどのように協力されていますか?何か意識していることなどあれば教えてください。

「私がいる時は私が全てやる。妻がいなくても一人で全て出来るようにする」をモットーにしています。妻も私にそのように求めてくれて、情報などを共有しています。(出来てないことも多いですが、情報だけでも共有出来てれば、いざという時動けるので)

ーー漫画を読んだ読者から多くの反響が寄せられていますが、このような反響をどう感じていますか?

多くの方(特にママさんたち)に共感されると安心します。自分の育児に対する考え方がそう間違っていないのかなと。

ーー同じように育児に励むママさんやパパさんに、何かメッセージがあれば一言お願いします。

育児はマラソンと聞きますが、その通りだと思いました。時に長く辛い道のりもあるかもしれませんが、その脇にある綺麗な花に気付けるよう、お互い育児を楽しみましょう!

注目記事