90年代に圧倒的人気を誇った3人組音楽ユニット「ブラックビスケッツ」が、20年ぶりに復活を果たすことが話題になっています。
日本テレビ系のバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ‼』で誕生し、メンバーは南々見狂也(南原清隆さん)、天山ひろゆき(天野ひろゆきさん)、ビビアン(ビビアン・スーさん)の3人。「ブラビ」の愛称で親しまれました。
ブラックビスケッツは、12月3日19時から放送の音楽特番『ベストアーティスト2022』(日テレ系)に出演し、大ヒット曲「Timing~タイミング~」を披露します。
メインボーカルを担当するのは、台湾出身で俳優・タレントのビビアン・スーさん。1990年代には日本のバラエティ番組で人気者だったビビアンさんは今どんな活躍をしているのでしょうか。写真や当時の映像とともに振り返ります。
ブラックビスケッツとは? 「Timing」はTikTokで若者を中心に再ブレイク中
1996〜2002年に放送された『ウリナリ!!』は、ウッチャンナンチャンの冠番組。K2やキャイ〜ン、よゐこなどのお笑いコンビや、千秋さん、ビビアン・スーさん、藤崎奈々子さんなどのタレントが様々な企画に挑戦しました。
その一つとして、千秋さんがボーカルを担当した音楽ユニット「ポケットビスケッツ(ポケビ)」が誕生。その後、「ポケビを潰すためのライバルグループ」として生まれたのがブラビことブラックビスケッツです。
ポケビの邪魔をするため、あらゆるいたずらを仕掛ける「悪役」のブラビでしたが徐々に音楽活動に重きを置き、「アジア進出」をも掲げるように。ビビアンさんがメインボーカルを担当し、ダンスを主体にしたパフォーマンスが人気でした。
中でも最大のヒット曲になったのが、1998年にリリースした「Timing」。スポニチによると、国内で148万枚を売り上げ、ビビアンさんの生まれた台湾でもヒットチャート1位を獲得するほど人気だったといいます。同年の『NHK紅白歌合戦』には、ポケビとともにスペシャルバンドとして初出場しました。
1990年を代表する“懐メロ”である「Timing」ですが、実は今TikTokでも大ヒットし再ブレイク中。バンドKlang Rulerがカバーしたのをきっかけに、ダンス振り付け動画にチャレンジする若者が続出しています。
「Timing」を含むブラビの5曲は、12月3日から配信リリースも始まりました。
ビビアン・スーさん、今何してる? あの人気映画にも出演してた
ブラビを人気ユニットに押し上げたのは、ビビアン・スーさんの存在が大きかったと言えるのではないでしょうか。
日本での活動前から、1990年に台湾テレビ局主催のコンテストでグランプリを獲得し、アイドルグループでデビューするなどの実力があったビビアンさん。『君を見つけた25時』や『アクシデンタル・スパイ』などでは、トニー・レオンさんやジャッキー・チェンさんとも共演しています。
ブラビの活動休止以降も、ビビアンさんは歌手活動をはじめ、タレント、俳優として活躍を続けてきました。所属レコード会社によると、現在は台湾、中国を拠点に活動をしており、2010年にはテレビアニメ『くるねこ』のテーマソングをきっかけに日本で本格的に再始動。2014年には結婚し、翌年に第1子が誕生しました。
近年では、2020年に長澤まさみさん主演の人気シリーズ『コンフィデンスマンJP』の劇場版の第2弾「プリンセス編」に出演。ビビアンさんが日本映画に出演するのは20年ぶりで話題を呼びました。
ブラビは2002年の『ウリナリ!!』最終回で特別復活を果たして以降活動休止状態が続いていました。ビビアンさんはブラビの復活が決まると、インスタグラムで「今が【タイミング】だ!」「皆さん、一緒に歌う準備をしてくださいね!」と呼びかけました。
20年ぶりに伝説の3人が再集合し、どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。ビビアンさんのインスタ投稿には、ファンからも「子供の頃初めて見た時からずっとホントに大好き」「日本でまたビビアンに会える!」「録画して、一生宝物にします」など、期待の声が多く寄せられています。