ワールドカップの大舞台で、イングランド代表のジャック・グリーリッシュ選手が11歳の少年の願いをかなえた。
カタールで開催中の男子サッカー・ワールドカップで、1次リーグ・グループBのイングランドは11月21日、イランと対戦し6-2で大勝した。
試合終了間際の90分に6点目をあげたのが、MFのグリーリッシュ選手。
ゴール直後、腕を波のように動かして踊るパフォーマンスを見せた。 そのパフォーマンスの背景に大きな反響が寄せられている。
この動きは、グリーリッシュ選手が所属するマンチェスター・シティのファンで脳性麻痺のある11歳のフィンリーさんと事前に約束していたものだった。
プレミア・リーグの公式Twitterが11月10日投稿した動画によると、グリーリッシュ選手はフィンリーさんと同じく脳性麻痺の妹がいる。自身のInstagramには毎年、妹の誕生日に2ショットの写真を投稿している。
動画によると、グリーリッシュ選手はフィンリーさんから手紙を受け取り、お礼にユニフォームをプレゼント。その後二人は対面し、グリーリッシュ選手がゴールを決めたら、フィンリーさんの求める「ゴールセレブレーション」(ゴールを決めた選手が見せるパフォーマンス)をすることを提案した。
フィンリーさんは当初、「芋虫(のような動き)」と提案したが、怪我の可能性があるため断念。
フィンリーさんが「こんな風にして」と腕を波のように動かすと、グリーリッシュ選手は「わかった。君のためにそれをするよ。約束する」と伝えていた。
試合後のインタビューで、グリーリッシュ選手はフィンリーさんとの関係について問われると「ダンスは得意ではないので、彼にどう評価されるか…」とユーモアを交えてコメント。
自身のTwitterでは「フィンリー、君のために」とのメッセージを投稿した。突如見せたパフォーマンスに込められた理由に「こんな意味が込められていたとは」などと反響が寄せられている。